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ダーウィンが来た!:寅年につきトラ特集、その魅力と悲劇とは?

2022/01/09
 
虎の前脚
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10万頭もいた彼ら、今や3,000~4,000頭まで激減してしまったという。自然の驚異とは「ヒト」のことであろうか・・・?
美しい被毛ゆえに毛皮、トロフィー、スポーツハンティング、漢方薬のためなどで密猟が繰り返される。
インドでは気候変動による保護区の洪水でも数を減らしている。

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2022年にはグローバル・タイガー・サミットが開催される。 7/29は「世界トラの日」である。

水を飲むトラ
イエネコと違って泳ぎが得意。 ときにワニを生食するさまは圧巻! 動物園では絶対に見られない。

トラ

食肉目でネコ科最大の動物。絶滅危惧種(EN)。3m、300kgの大きさで60km/時の速さで獲物に追いつく。
ベンガルトラ、アムールトラ、マレートラ、スマトラトラなど。木登りも速い。
多様な環境に適応し、熱帯林、マングローブ、湿地、タイガ、サバンナ、高山など広域に分布している。
1回につき3~4頭出産するが、分布域や個体数を把握するのはなかなかに難しい。

被毛の模様は美しいばかりでなく、茂みに潜むのに向いている。獲物とされるシカの目にはオレンジ色と緑色の区別がつかず、よく見えない。

オスは広い縄張り(メスの3~4倍!)、メスは狭い縄張りを守って暮らす。基本は単独行動だが、子がいる母はあまり遠くまで餌探しに行けないため、狭い範囲に留まる傾向がある。

ロシアでは冬、インドでは梅雨明け、熱帯では一年中が繁殖期。

狩りは待ち伏せより探し回るタイプ。しかし成功率は10%と決して高くない。メス一頭であれば8日に一回くらい、大物を倒せば足りるので、そばに滞在し、骨と皮になるまで食べ続けるとか。

個体数はインドが最も多い。その分襲われた、食われたという事件も多い。ロシア、インドネシア、マレーシアと続く。

泳ぐトラたち
食物連鎖の頂点にいながら、ヒトにより絶滅の危機に瀕している。まったりしているとネコそのもの。

絶滅

バリトラは1940年代に、ジャワトラは1980年代に絶滅してしまった。宅地開発や農地の拡大などによる熱帯林の減少や内戦、密猟、狩猟による。いずれにせよ、「ヒト」が原因であることは間違いない。
しかし密猟や麻薬の栽培は貧困を原因としていることが多いため、取り締まるだけでは根本的解決にはならない。
日本で平和に暮らしていると気づかないかも知れないが・・・。

1930年頃までインドではイギリス貴族による狩りが多く行われていた。トロフィー(頭を剥製にした壁飾り)のためである。

プランテーションなどで獲物となる動物が減れば、腹が減ったトラは家畜やヒトを襲うようになり、それが住民との軋轢を生む。現地のヒトから見れば憎い害獣、毒殺や銃殺で「駆除」となる。確かにインドでは毎年かなりのヒトが犠牲になっている。日本では田舎でもたぬきやハクビシンくらいしか裏庭に来ないが・・・。
また虎骨は薬やお守りとして未だに需要があるため、密猟者に狙われる。

生息域の分断

生息域は面積だけの問題ではない。道路などで分断されてしまっていると、食糧不足や近親交配による遺伝子の劣化が起きやすい。

コリドー(回廊)

保護区と保護区の間に設けられるもの。生息域を繋げることで近親交配などを避け、遺伝子の多様性を確保、絶滅のリスクを少しでも減らす工夫。
エコツアーなどをやるならその収益を保護区の管理・維持に還元するのが理想。

トラの生息国であるブータン、カンボジア、ラオス、北朝鮮、ミャンマーといった国々はワシントン条約(130カ国加盟)に加盟していない。

ホワイトタイガー

アルビノではない。アルビノはメラニン色素がなく、目も赤いが、ホワイトタイガーはベンガルトラの白変種である。氷河期では雪に同化できる白の方が保護色として生き残りやすい。ライオンやクジャクにも白がいるのはそのためとされている。

ホワイトタイガー
ホワイトタイガーの目はアイスブルーと呼ばれる。

生態系

別にトラが絶滅してもいいじゃないか、と思うヒトもいるだろうが、そうとばかりは言っていられない。生態系は食う・食われるのほかにも共生関係ができていたり、微妙なバランスでうまく機能しているため、ある種が滅びるとどうなるのか、予測が付けにくいのである。

最強の捕食者トラが絶滅したら、シカやイノシシが増えすぎ、植物が減少、昆虫類やその他の小動物にも影響を与える。昆虫に受粉を頼っている虫媒花も数を減らすことになるだろう。ミツバチがいなくなったら、回り回ってヒトが困るのと同じことである。食物連鎖の輪は欠けてはならないのである。

絶滅しそうなのはパンダばかりではない。またヒトが可愛いと思うから保護する、可愛くないから保護しないというものでもない。どの生き物も等しく、地球に存在する権利があるのだ。

エキゾチックペットの問題については→ 
https://www.wwf.or.jp/activities/activity/4569.html

その他動物に興味がある方はこちら→ 
動物:CITES、WWF、群れ、体温、聴力、睡眠についての考察。

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