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NHKチョイス:あなたの心臓大丈夫?心不全の症状、原因、治療法は?

2021/11/07
 
心電図
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日本人の心疾患による死亡者は何と20万人(2017年)です! 患者数は120万人です。

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心臓のイラスト
看護roo! より抜粋 心臓は単なるポンプ、されど命の源。死ぬまで休むことはない。

心不全とは

疾患名ではなく、ポンプ機能が低下した状態をいう。こぶし大の大きさで血液を7,000L/日も動かしている循環器。
体の隅々まで血液を必要なだけ送り出せない状態。 1度なったら生涯服用となる。予備軍のうちに手を打とう。
静脈系に血液がうっ帯することを鬱血性心不全ともいう。
急性、慢性がある。左心不全、右心不全、両心不全がある。
肺水腫、肺高血圧など、肺の状態が悪いと心臓に負担がかかる。
ひどい場合、狭心症と心筋梗塞を合併するようなヒトもいる。
心臓が悪くなれば肺も腎臓も、そのうち全身悪くなる。特に脳は酸欠に弱い。

どんな症状が出るのか?

典型的には息切れなどで気づく。熱もないのに咳が止まらないこともある。
むくみ、体重増加、食慾不振、疲れやすい、手足の冷えなどが見られることも多い。
新鮮な血液が滞りなく全身に運ばれないことが原因。

心不全の原因となる病気

  • 心房細動:血栓症、心臓リモデリングが起きやすい。
  • 心筋梗塞(MI)
  • 心臓弁膜症:先天的なものと加齢によるものがある。
  • 高血圧:生活習慣や加齢により起きることが多い。
  • 糖尿病:まさに万病の元。血管の老化(動脈硬化)を促進する。
  • 腎不全:体液貯留で心臓に負担がかかる。
  • COPD:低酸素状態が体にいいわけがない。死にたくなければとっとと禁煙。
  • 貧血:エリスロポエチン産生低下、末端まで薄い血液で酸素供給するため心拍数増加。
  • 睡眠時無呼吸症候群(SAS):チェーンストークス呼吸が合併することが多い。

代償機構

この場合、不足した心臓の機能を補ってくれる人体の絶妙な仕組み。限界を超えると心不全となる。
まず心臓の内腔が拡大する。アドレナリンが分泌され、心筋が収縮、心拍数が増える。
腎臓からレニンが分泌、アンジオテンシンI、Ⅱができ、副腎皮質からアルドステロンの分泌が増加する。
水、ナトリウムの再吸収が促進され、体液量が増加する。結果、血圧は上昇、血液循環量が増える。
しかしこの無理が長期間続くと心筋に過度の負荷がかかり、疲弊してくる。それが心不全である。

人体は実に精巧に作られているので、他の臓器でもこのような仕組みがある。脂肪とケトンなど。

浮腫の原因

  • 右心室の障害:静脈に血液がうっ帯して静脈圧が上昇、水分が血管外に漏れるため。
  • 左心室の障害:腎臓への血流量が減少するため、尿が生成されないため。

心筋の障害

刺激伝導系の異常、頻脈、徐脈どちらにしても心筋の収縮がうまく行われないため、血液が十分に拍出できない。

心筋炎

多くは風邪などのウイルス感染症が原因となる。高熱が出て意識喪失することもある。
原因不明の場合もある。

弁の障害

弁が開きにくい狭窄と弁がうまく閉じない閉鎖不全がある。弁は複数ある。

  • 大動脈弁
  • 肺動脈弁
  • 僧帽弁:僧帽弁閉鎖不全症になると血液の6割ほどが逆流、強い息切れを感じる。
  • 三尖弁

経皮的僧帽弁クリップ術というのもある。

検査

  • 血液検査:脳性ナトリウム利尿ペプチド(BNP)などを調べる。心筋炎を疑う場合はウイルス抗体検査も行われる。
    100pg/mL以上なら治療の必要がある。
  • 胸部X線検査:肺うっ血、肺水腫、胸水があるかどうかを診る。
  • 心エコー:急性期にはベッドサイドですぐにできる検査。体への負担が少ない。
  • 12誘導心電図検査:仰臥位、Fowler位で速やかに行う。
  • 心臓カテーテル検査:侵襲的(体に負担が大きい)で合併症のリスクがある。冠動脈造影、心筋生検など。
    Swan-Ganzカテーテルを挿入する。
  • 心肺運動負荷検査(CPX):エルゴメーターまたはトレッドミルを用いて測定される。

心タンポナーゼ

心膜が炎症を起こすと心臓と心膜の間のスペース(心嚢)に組織液が貯留する。
これを心嚢液といい、これが多量になって心臓を圧迫する状態。

治療法

基本は2本柱である。心臓そのものの治療と、原因となった病気の治療である。

  • 症状を抑える薬:溜まった水分を排出する。利尿薬、ARNI、SGLT2阻害薬など。
  • 心臓を保護する薬:血管を拡げ、血流が滞らないようにする。ACE阻害薬、ARB、ミネラル・コルチコイド受容体拮抗薬、ベルイシグアトなど。
  • 心臓を休ませる薬:心拍を遅くして拍出量を多くする。β遮断薬、イバブラジン。
  • 更に進んでしまった場合には補助人工心臓、心臓移植、緩和ケアなどがなされる。

手術

冠動脈ステント術、経皮的僧帽弁クリップ術(3割負担で250万円)というのもある。
急性増悪の場合、経皮的補助人工心臓を入れることもある。
しかし高齢などで体力がないヒトの場合は適応にならない。

対策

まずは自身で減塩、禁煙などに取り組む。病気を治すのは医師でも薬でもなく、本人なのだから。
感染症、退院してすぐの動きすぎにも注意する。
心不全療養指導士(保険外)、理学療法士などプロのアドバイスをもらうことも有効だが、訪問看護対象のヒトしか受けられない。主治医に相談してみよう。

怒責

排便時にいきむこと。心臓に負担がかかるので、便秘はしないように気をつけよう。

ひとりにひとつしかない心臓、一日も休まず働いてくれている。大事にしてあげよう。

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