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COVID-19で肺はどうなる? : 気胸、縦隔気腫、急性呼吸窮迫症候群とは?

 
胸腔ドレナージ
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新型コロナウイルス感染症では気胸合併率が10%を超える。それはどんな症状なのか?

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気胸(pneumothorax)

肺を包む胸膜に孔が開き、空気が溜り、肺が空気に押されて萎んだ状態(虚脱)になる病気。
交通事故や転落などによる外傷性気胸と、外傷によらない自然気胸(突発性、持続性)、医原性気胸がある。

突然の胸痛、乾性咳嗽✿、呼吸困難がみられる。

✿乾性咳嗽(かんせいがいそう:non-productive cough)とは喀痰を伴わない乾いた咳。
 反対は湿性咳嗽。喀痰を伴う咳。

  • 突発性自然気胸:ブラの破裂が原因で、10~30歳代のやせ形の男性に好発し、再発しやすい。
  • 持続性自然気胸:慢性気管支炎、肺気腫、気管支喘息などの肺疾患が原因である。
  • 医原性気胸:鎖骨下静脈への穿刺、人工呼吸器の装着など、医療行為に合併して壁側胸膜が破れて起こる気胸。
看護roo!より転載

気腫性嚢胞 (ブラ:bula)

肺胞が破れて臓側胸膜(外弾性板、内弾性板)が膨らんだもの。

治療は?

軽度の場合:安静にする。肺が自然に膨らむのを待つ。

重度、緊急の場合:穿刺脱気や持続脱気、場合によっては胸膜癒着術がなされる。

穿刺脱気とは?

胸腔内に太い針を刺して空気を抜く。1日1回を3日ほど続ける。

持続脱気とは?

胸腔ドレナージのこと。肋間からドレーンを入れ、持続吸引装置に繋げる。

縦隔気腫 (pneumomediastinum)

多くは原因不明で縦隔に遊離ガスが発生する病態。
コロナウイルス感染から縦隔炎を起こし、ガスが発生することもある。
保存的に経過観察でいい(自然吸収される)ものから、緊急にドレナージや外科的治療を必要とするものまである。
進行性の場合は胸骨上縁の切開、縦隔炎を伴うときは同部位よりドレーンが挿入される。

急性呼吸窮迫症候群 (ARDS: Acute Respiratory Distress Syndrome)

各炎症部位から産生されたサイトカインを基に、血管透過性亢進型肺水腫をきたす急性呼吸不全のこと。
集中的かつ専門的な呼吸器管理、循環管理を要する。診断確定した時には速やかに専門施設やICUへ移送する。

ARDSの死亡率は30~50%である。多臓器不全を合併した場合には予後不良。

COVID-19について詳しくは→ COVID-19:感染したら処方される薬とその作用を理解するための用語を解説。

詳しくは日本呼吸器学会へ→ https://www.jrs.or.jp/modules/citizen/index.php?content_id=35



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