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アレルギー :ヒトは水以外のあらゆるものにかぶれる可能性がある。

2021/09/05
 
花菖蒲
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「私は小麦にアレルギーがある」と言いたいときは→ “I’m allergic to wheat flour.”と言ってください。
あとはゴムでも漆でも魚でも卵でも、適宜入れ替えればいいので。ちなみにわたくしは紫外線アレルギーです。
アレルギーではなく、アーレジーと発音しないと通じません。

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アトピー性皮膚炎 (atopic dermatitis)

マルホのヒルドイド軟膏
アトピーさん御用達のヒルドイド

アトピー性皮膚炎の方は皮膚のバリア機能が低下している。外からの刺激に対して皮膚が過敏に反応、炎症が起こりやすい状態になっている。

フィラグリン遺伝子の変異がアトピー性皮膚炎の発症に関与していることが明らかとなってきた。
フィラグリンはケラチン線維を凝集させ、分解されれば天然保湿因子となるため、皮膚のバリア機能に貢献している。

皮膚バリア機能が低下している方では、アレルゲンが皮膚に容易に侵入してくる。ダニや花粉のようなアレルゲンは、含まれるプロテアーゼによって2型ヘルパーT細胞(Th2)型の免疫応答を誘導して、免疫グロブリンE(IgE)産生や好酸球増多を誘導する。
アトピー性皮膚炎の瘙痒の原因は多様で、ヒスタミン以外の起痒因子も想定される。Th2細胞が産生するサイトカインであるインターロイキン31(IL-31)が瘙痒感(痒いよ~)を中枢に伝えることが明らかになった。

治療としては外用(プロトピック、ロコイド等)、内服(タリオン、アレロック等)がある。塗り込むのではなく、優しく皮膜を貼るような感じで。

皮膚の清潔と保湿に留意する。汗も刺激となる。風呂上がりはしっとりしているが、すぐに肌から水分が逃げていくので、素早く保湿する。こすらない叩かないが肝要。掻き壊すとそこからじゃんじゃん合成洗剤や刺激物が入ってしまう。痒みは冷やすと若干抑えられる。

インスタント食品等は控え、野菜をたくさん摂るとかなり改善される。
ちなみに、ステロイドを怖がって使わない方が多いが、処方を守れば安全である。

ただし、顔の皮膚は体より何倍も薄くできている✿ので、弱いステロイド(weak)、体用には強めのステロイド(strong)と使い分ける。
全身に広がっている方なら顔用と体用を処方されているはずであるから、手抜きして体用を顔につけるなんてことはしないでいただきたい。絶対に!

✿なぜ面の皮が薄いか?と言えば・・・当然である。口やまぶたが何回も動くからである。
在宅&独居でまったく喋らないとしても、食事もするし、瞬きも欠かせないであろう。尻や背中の皮膚はそんなに激しく細かく動かないから厚くていいのだ。
そして一番厚いのはもちろんかかとである。全体重を垂直に足裏だけで支えるのだから。人体は本当にうまくできている。
皮膚移植するとき、薄い部位から移植してもすぐ破れてしまうくらい、厚みが違うのである。

ヒルドイド

アトピーさんお馴染みのマルホのヒルドイド。剤形がいろいろある。
ヒルドイドソフト、クリーム、ローションがあったが、最近フォームも発売された。フォームはムース状で、水だけで油を含まないため、べたつきがまるでない!夏、あるいは首に塗るなどべたつくのが嫌だという方にお勧めである。ドクターにいろいろ出してもらってどれが自分に合うか、試してみるといい。
ただし、厚労省、マルホさんも指摘するとおり、ひとりでソフトを50本も要求するのは駄目である。処方するドクターもどうかと思うが、あくまで痒みや掻き壊しを防ぐための保湿剤であって、美容目的の使用は逸脱である。
医療費は国民皆で負担しているもの。それを忘れないようにしよう。

ラテックスアレルギー

Scratch Test
スクラッチテスト

ゴムアレルギーの方が増えている。天然ゴムと合成ゴムがあるがアレルギーを起こすのは天然ゴム。パラゴムの木から得られる白い液体には自分の傷を修復したり感染から身を守るためのタンパク質が1.5%含まれているため。
これにヒトはアレルギーを起こす。痒み、赤み、蕁麻疹などの他、鼻水、くしゃみ、喉の痒み、喘息発作、アナフィラキシーショックも起こしうる。

医療従事者の3~12%、一般人の1~6%がラテックス抗原に抗体を持ち感作されている。特に滑りを良くするためゴム手袋の内側にコーンスターチが塗られたものはアレルゲンを吸着しているため感作されやすくなる。手術室で手袋のパウダーが舞い上がり、これを吸い込んだせいでアレルギー症状を引き起こした人がいる。

またラテックスに含まれるタンパク質と似た構造のタンパク質は果物にも含まれているためラテックスアレルギーの方の3~5割はアボカド、バナナ、キーウィ、栗などでもアレルギーが出る。これをラテックスフルーツ症候群という。食べて口の中が痒くなる、蕁麻疹が出るなどの症状が見られたら安易に考えず、まずは食べるのを止め、病院に行ってもらいたい。

繰り返し手術を受けてきた患者さん、二分脊椎症など先天異常のため生後まもなくからカテーテルなど医療用具を使用してきた患者さんは特に感作される可能性が高い。アトピー体質の人も可能性が高い。可能性がある人はなるべく触れないよう、ビニール製、ニトリル製、シリコーン製などの製品を使うようにする。
医療機関を受診するときもラテックスアレルギーのことを必ず伝える。手術用手袋を変更してもらわないと危ない。

詳しくは日本皮膚科学会→ https://www.dermatol.or.jp/modules/guideline/index.php?content_id=2

蕁麻疹

アレルギーのせいばかりではない。鯖、鰯、鯵などにはヒスチジンというアミノ酸が含まれている。これが魚の体表面に生息する細菌のヒスチジン脱炭酸酵素によりヒスタミンに変換される。普通は体内で分解され害はないが、古くなった魚はヒスタミンの量が多いためヒスタミン中毒を起こしやすい。吐き気、発疹など。
加工時に汚染されると調理してもヒスタミン中毒になる。

また結核治療のため処方されるイソニアジドにはヒスタミンの分解を阻害する作用がある。体内に蓄積、中毒が起こる。ヒスタミンは新鮮な魚ほど含有量は少なく、時間経過で増えることがわかっている。白身魚には元々少ない。食後口の周りの腫れ、頭痛、蕁麻疹が見られたらぜひ皮膚科を受診して欲しい。

じんましん

免疫細胞がヒスタミンを分泌、血管に作用して血管から血漿が漏れ出て皮膚が赤くなる、腫れるなどする。免疫が体を異物から守るための反応。
膨疹は24時間以内に消える。しばしば薬疹と間違われる。食べ物が原因であれば食後30~60分で痒くなる。

喘息

密閉された空間で室内飼いするためペット由来の喘息が増えている。飼い主はペットのせいだとは気づかないことが多い。スウェーデンではダニより犬、猫、白樺花粉が喘息発症に重要とされている。寒く乾燥している国なのでダニは生息が難しいが、犬、猫は室内にいるため強く影響する。

日本ではアレルギー患者の家庭の半数はペットを飼育している。ペットのアレルゲンはふけに含まれる脂、唾液、尿に含まれている。100個程度のアミノ酸で構成されたミニサイズ。

知られているアレルゲン成分は猫で8種類、犬で6種類。静かにしていればダニアレルゲンは大きなゴミに含まれるため殆ど検出されないが、換気扇を回したりすると猫アレルゲンは軽いためダニより多く浮遊し10倍にも増える。
埃を舞い上げるため掃除し始めにくしゃみや咳が出るのはそのため。30分すると下に落ち着く。

アレルギー患者の20%は犬、猫を飼っていないのに感作されている。猫を飼っている人の衣類に付着したアレルゲンが直接・間接に衣類に付着、家に持ち帰ってしまっているため。
可愛いからと一緒に寝るようなことはやめよう。また食卓に上がるようなことも許してはならない。子どももペットも躾は重要である。
特にウイルスは「種の壁」を超えるとき、恐ろしい変異をすることがある。

テオフィリン中毒

喘息患者で処方されている場合注意が必要。基準値にはばらつきがある。悪心、嘔吐、息切れが現れる。副作用がきつい場合は遠慮なく、主治医に伝えよう。言わなければわからない。

鳥アレルギー

皮脂腺、汗腺はなく、アレルゲンの供給源は羽毛、フン、尾脂腺。職業的に接する人以外に被害はあまりない。
ハトのフンで肺炎を来すことがある。

齧歯類のアレルゲン

尿が元。健康な個体でも尿に蛋白を排泄している。これが乾燥すると小さな粒となり、空中に舞い上がる。ハムスターではフケから抽出したエキスより尿から抽出したエキスの方がRAST (Radioallergosorbent test)陽性率が高い。都市部のビル、特に階下に食堂があるとかなり高率でネズミがいる。欧米では20%の家庭ゴミからネズミアレルゲンが検出される。

✿RAST:抗原特異的IgE抗体試験。血清中のIgEの総量を測定してアレルギーかどうか診断する。

ヒスタミン中毒

ヒスチジン含有量の多い鰯、鮪などの赤身の魚が原因となる。海産の魚に限られる。海に広く分布するモルガン菌や海洋由来のヒスタミン産生細菌に魚が汚染されるため。淡水魚の生息域にはほとんどいないので汚染されない。

アルテルナリア(ススカビ)

植物表面に付着している代表的な屋外浮遊真菌。喘息、アレルギー性鼻炎に関わる。梅雨の雨や嵐のとき飛散量が増え喘息の発作をひどくする。穀物の刈り取りの際舞い上がって発作を起こすこともある。
特にコンバインによる刈り取りで胞子が細かく砕かれ、気管支の奥まで入り込む。
屋内でも風呂場など湿った環境では見つかる。

クラドスポリウム(クロカビ)

最も多く環境中に存在する真菌。洗面所などに発生する。

チラミン中毒

服用している薬剤がチーズに大量に含まれているチラミンの分解を妨害するため、チラミン中毒(顔面紅潮、頭痛、急激な血圧上昇など)が発現する可能性がある。食品といえども、服薬しているときは飲み合わせに注意が必要。

壊疽性麦角中毒症

血管収縮させ手足に燃えるような痛みを感じ、やがて黒ずむ。乾燥壊疽のため四肢を失うこともある。

痙攣性麦角中毒症

目眩、痙攣、妄想、幻覚などが見られる。若年層の死亡率が高い。

セリアック病

自己免疫疾患。小麦に含まれるタンパク質、グルテンを摂取すると小腸の絨毛状突起が傷つき栄養吸収が悪くなる。子どもでは発育不全、食欲不振、貧血、臭いのきつい軟便などが見られる。
おとなでは倦怠感、食欲不振、衰弱など。1割に痒みの強い発疹が出る。
アジアでは稀だが、アメリカではよくある病気。除去すれば問題ないが、除去食にしないと10~30%の死亡率。
治療法はないためグルテンフリーの食生活を送る他はない。普通のパンやパスタは食べられない。

川崎病

皮膚粘膜リンパ節症候群:mucocutaneous lymphnode syndrome(MCLS)のこと。1963年、川崎富作先生が初めて報告した疾患で、日本人の小児に多くみられる疾患であるが、最近世界各地から人種の壁を越えて発生の報告がある。6つの主要症状のうち5つ以上の症状を伴うものを本症とする。6主要症状のうち4つの症状しか認められなくても、経過中に断層心エコーもしくは心血管造影法で冠動脈瘤が確認され、他の疾患が除外されれば本症とみなす。

男児に多く、4歳以下が患者の80~85%を占める。冠動脈病変に基づく心臓の障害で突然死をきたすことがある。
死亡頻度は0.3~0.5%。各国で原因究明の努力が払われているが、未だ病気の原因は明らかでない。
1990年「川崎病研究センター」が開設され、報告者の川崎富作先生が初代所長となった。
https://www.kawasaki-disease.org/

関連情報はこちらにも→ アニサキス:アニサキス・アレルギーとアナフィラキシーについて。

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