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漢方薬:葛根湯から麻黄、甘草、薏苡仁等、効果と副作用について。

2021/11/15
 
漢方
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顕微鏡も化学構造式も周期表もない時代、先人たちは植物からよくもこんなにたくさんの有効 (ときに猛毒) なアルカロイド成分を見つけたものである。漢方薬を併用処方するドクターも増えてきた。

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 traditional Chinese medicine
中医学:Traditional Chinese Medicine  漢方:Kampo


どうせ即効性はない、生薬だから副作用がない、どちらも間違いである。
抗ガン剤の副作用を緩和してくれるものまであるのだ。


1剤で複数の副作用に対応してくれ、しかも薬価が安い!
歴史と漢字の勉強にもなる!それに西洋薬と共通する成分も含まれている。

✿ご注意:生薬、天然、漢方だから「効き目穏やかで、副作用がないだろう」とは思わないでいただきたい。
ドクターの3割が漢方薬の処方で副作用を経験している。
あくまで用法・用量を守って、服用していただきたい。

お食事中の方は一部表記にご注意ください。

生薬

根、塊根、根茎、鱗茎、樹皮、全草、葉、花、花穂、果実、果皮、種子、エキス、樹脂を用いるものなど、実に様々である。
天然だからと言って、副作用がまったくないとか、西洋薬より効かないとかいうこともない。多すぎれば毒になる。
多すぎるというのは、分量のことばかりでなく、多剤併用やサプリとの兼ね合いも含めてのことである。

漢方の便秘薬

センナ、大黄、甘草、アロエなどのアントラキノン系は腸を刺激し、便を排出させるが、常に刺激し続けているとだんだん効きが悪くなってくる。常用は避けるべき。
腸に色素沈着(大腸メラノーシス)が見られるようになると、腸が刺激に鈍感になり下剤が効かなくなってしまう。

葛根湯 (ge‐gen‐tang)

マメ科の葛の根。主成分はプエラリン。最も代表的な漢方薬。風邪のひき始めと言ったらこれに限る!
解熱、鎮痙の他、鼻風邪、炎症、肩こり、蕁麻疹、神経痛、筋肉痛などにも。

麻黄(ephedra)

発汗、咳止め、解熱の効果がある。葛根湯にも含まれる。気管支喘息治療薬エフェドリン (C10H15NO) 塩酸塩の原料、覚醒剤の主成分でもある。重症の心臓病だと悪化するおそれがある。
カテコラミン製剤との併用では不整脈、心停止に注意。

甘草(liquorice)

マメ科の多年草。ヒポクラテスも知っていた。漢方処方の70~80%に加えられているメジャーな成分。カリウムの喪失、ナトリウムの蓄積を起こし、脱力、浮腫、高血圧を来たすこともあるので含有量の多いものには記載を義務付けられている。
偽アルドステロン症の副作用もあるので、複数の漢方薬を服用しているなら重複がないかよく確認する。
血中のアルドステロンが増えていないのに、アルドステロン症と同じく浮腫み、血圧上昇、手足の脱力感、痺れ、腓返り、筋肉痛などが出る。体質によっては大量摂取していなくてもなり得る。リコリスと表記される場合もあるので注意が必要。
アルドステロン症、ミオパチー、低カリウム血症の患者には禁忌。

主成分はグリチルリチン(C42H62O16)。風邪薬、胃腸薬、肝機能改善薬などにも含まれている。また砂糖の約200倍の甘さがあるため、のど飴、ガムなどの食品の甘味料としても含まれており、知らないうちに重複摂取する可能性が高い。
鎮痛、鎮咳剤として用いられる。血圧を上げる作用がある。

薏苡仁(ヨクイニン:coix seed)

ハトムギの皮を除いた種の部分。古くから肌荒れいぼ(正式には疣贅)に用いられてきた生薬。主成分はコイキセノリドパルミチン酸ステアリン酸も含まれる。
脂漏性角化症(老人性のいぼ)には効能なし。
「薏苡の誹り」とは無実なのに収賄の嫌疑をかけられること。
後漢の武将、馬援が任地(今のベトナム)から転任する際、特産の薏苡の実が風土病に良く効くと思い車に載せたところ、真珠が満載されていると告げ口されたことから。中国にハトムギが紹介されたのはこの馬援がベトナムから導入したのが始まりである。「薏」とは蓮の実の中身。

小建中湯

2年も続く子どもの鈍い腹痛や便秘に1週間ほどで効果が出る。半分は桂枝加芍薬湯、半分は膠飴(みずあめ)。
オリゴ糖が腸内細菌を整えるため、下痢にも便秘にも効果が見られる。
下痢、便秘の他にも頻尿、夜尿、糖尿病、反復性感染症、難治性頭痛などにも効果がある。
おとなに処方する場合は子どもより量を増やす。

大建中湯

術後のイレウス予防に。

ロートコン

ナス科のハシリドコロの根。ヒヨスチアミン、アトロピンスコポラミンなど。鎮痛、鎮痙に。スコポラミンは医師・博物学者・鉱物学者であったスコポーリに因む。シーボルトは「日本にはベラドンナの代用になるハシリドコロがあるよ」と御殿医の土生玄碩に教えてくれた。それを用いて土生は当時画期的であった白内障の手術を成功させた。しかし1828年シーボルト帰国の直前嵐に遭い、座礁、見返りに贈った国外持ち出し禁止の日本地図と葵の紋服も見つかり、シーボルトは国外追放・再渡航禁止、土生も晩年刑に服する羽目になった。これが世に言うシーボルト事件である。
ついでながら、ロート製薬の名前は目薬の処方を手がけた眼科医の権威井上豊太郎のドイツ留学時代の恩師ロートムンド博士に因む。

小豆蔲 (しょうずく)

世界で第3位に高価なスパイス、カルダモンの果実。ちなみに1位はもちろんサフラン、2位はバニラである。
主成分はテルピニルアセテート。リモネンも含まれる。健胃薬、駆風薬として用いられてきた。

肉豆蔲 (にくずく)

モクレン目ニクズク科のナツメグ。種子の中にある仁は甘い刺激的な香りとほろ苦さを併せ持ち、肉料理やクッキーなどにスパイスとして用いられる。多量に摂取すると痙攣、幻覚、肝障害を起こす。まあ10g以上も食される方はいないと思うが・・・。マサラティーは美味しい。

山梔子 (さんしし)

梔子 (くちなし) の果実。主成分はゲニポシド。カロチノイドのクロシンも含む。サフランの黄色はクロシンである。
ビリルビンの上昇を抑えるため黄疸に効果があるとされる。また緩下、胆汁分泌促進、鎮痛、消炎、止血にも。
ガーデニアとして売られている花はクチナシの矮性品種である。
くちなしの学名は「ジャスミンのような」という意味であるが、ジャスミンはモクセイ科でくちなしはアカネ科である。くちなしの香り成分は酢酸ベンジル、リナロールであるが、ジャスミンと共通するのはインドールである。
糞便や口臭の臭いの元である。しかしこの悪臭成分も低濃度ではいい香りとなる。
ちなみにインドール酢酸は植物の生長や環境応答、開花に関わる植物ホルモンである。インドメタシンという薬はこのインドールの誘導体である。

現証拠 (ゲンノショウコ)

フウロソウ科の多年草の地上部。主成分はタンニンの一種ゲラニインドクダミセンブリとともに日本3大民間薬のひとつ。整腸、止瀉薬として用いられてきた。別名神輿草 (みこしぐさ)。
ゼラニウムはフウロソウ目でまあ親戚みたいなものか。

重薬 (じゅうやく)

ドクダミの地上部。主成分はデカノイルアセトアルデヒド。利尿、緩下、解毒に。英語ではfish mintという。
重薬とはドクダミを陰干ししておけば重宝するという意味。

甘茶

主成分はフィロズルシン。アジサイ属の落葉低木。甘みは何とショ糖の400~1,000倍もある。しかし生の葉を噛んだら苦い。葉を発酵させると酵素の働きで加水分解され、フィロズルシンが生じる。糖尿病患者さんの砂糖代わりにも用いられる。
ちなみにアマチャズルはウリ科でまるで異なる植物である。サポニンが含まれる。

当帰芍薬散

更年期障害といえばこれだが、そればかりではない。月経不順、生理痛、月経前症候群(PMS)、むくみ、冷えにも抜群の効き目である。2.5gを3回/日服用する。ただし冷たいドリンクや糖分の摂り過ぎがあると効き目が落ちる。
今流行り(?)のコロナによる味覚・嗅覚障害にも効果が見られる。

芍薬甘草湯

こむら返り(孤独な戦い、泣きたい!)と言えばこれ。ボタン科の多年草、芍薬の根にはペオニフロリン類がある。ペオニフロリン(モノテルペン配糖体の一種)とグリチルリチン酸によるアセチルコリン受容体機能を介した平滑筋弛緩作用が足のつり解消に即効性があるとされる。収斂、鎮痙、鎮痛に。
牡丹は花王と呼ばれるが、芍薬は花の宰相と呼ばれる。牡丹は樹木、芍薬は草。「芍」は「明らかな、輝くような」という意味でカオヨグサ (顔美草) の別名もある。

越婢加朮湯(えっぴかじゅつとう)

  • 痛風結節の腫れを治し痛みを取ってくれる。
  • 帯状疱疹の初期のうちに抗ウイルス薬と併用すれば水疱形成や痂皮化を抑制できる。帯状疱疹後神経痛も予防できる。
  • 小児リンパ管腫も徐々に退縮していく。
  • 麻黄湯と併用すると大青竜湯となり、最強の鼻水止めとなる。
  • 大青竜湯としてインフルエンザの初期に。
  • アトピー性皮膚炎の痒みを季節に関わらず取ってくれる。蕁麻疹にも効果あり。
  • 針刺し事故があったらすぐに内服開始すれば神経障害の回避ができる。
  • 新型コロナウイルス・ワクチン接種部位の痛みを改善できる。接種直前に内服、直後にまた内服すれば接種部の強い痛み、腫脹、上肢挙上不能にはならない(某クリニックスタッフ16人で実験済)。
  • 原因不明の浮腫、Quincke浮腫にも効果あり。3日間服用。

牡丹皮 (ぼたんぴ)

ボタン科の根皮。主成分はフェノール類のペオノール。駆瘀血、通経、排膿など、婦人病薬として用いられてきた。
「牡」はオスのこと。種子ができにくいことから「オスの花」とされていた。「丹」はもちろん赤のことである。
家紋としても菊、葵と同じく権威あるものとされ、鷹司家、島津家、伊達家、津軽家、鍋島家のみに使用が限定されていた。「ぼたもち」はもちろん牡丹餅で、春のお彼岸に食べるもの、秋に食べるのが「お萩」である。現在ではおはぎと一括りにされてしまっているが。
「唐獅子牡丹」は百獣の王と百花の王との組み合わせだから縁起が良いものとされている伝統紋様のひとつ。     

紫根

ムラサキの根。主成分はシコニン。創傷治癒を促進する。江戸時代末期の華岡青洲は外用膏薬として紫雲膏を考案した。紫根を主要成分とするボラギノール (天藤製薬の痔の薬)はムラサキ科ボラギナケアエに由来する。
ムラサキは栽培困難なため古来より高貴な色とされてきた。冠位十二階でもトップの大徳、小徳は紫色である。
万葉集の頃、薬狩りという貴族たちの行楽イベントがあった。男は鹿の新しい角を取り (生薬の鹿角にするため) 、女は薬草を摘むというもの。 これが後に菖蒲の節句の起源となった。

決明子(けつめいし)

エビスグサの種子。主成分はアントラキノンの一種、オブツシフォリン。緩下作用がある。整腸、便通改善に用いられてきた。もっぱら民間薬。「決明」とは「眼を明らかにする」、視力を回復させる薬の意味。「ケツメイシ」という歌手のグループはこの瀉下薬からきている。「すべてを出し尽くす」という意味合いらしい。おふたりは薬科大学の出身で薬剤師免許も持っているそうな。

桂皮

シナモン。主成分はケイヒアルデヒド。風邪、鎮痛、解熱、消炎、婦人薬として用いられた。中国で「桂」といえば木犀のことで別物である。クスノキ科とラテン語の語源ラウルスはローレル、ローリエ、月桂樹から来ている。月桂樹から作られる「月桂冠」は古代ギリシャの競技会で勝者に与えられた月桂樹の枝や葉で編んだ冠が起源。
月桂樹はゼウスの子アポロンの聖樹。桂冠詩人とは優れた詩人に与えられる称号。
月桂樹の葉を乾燥させたものがフランス語ではローリエ、英語ではベイリーフという 煮込み料理やソースでお馴染みの 香辛料である。

黄岑(おうごん)

シソ科のコガネバナの根を乾燥したもの。主成分はバイカリンなどのフラボン類。健胃、止瀉整腸などに用いられる。「岑」がコガネバナを意味する。
間質性肺炎、肝障害になるおそれもある。

大棗 (たいそう)

クロウメモドキ科のナツメの果実。主成分はジジフスサポニン。通経、利尿、関節炎、腰痛に用いられる。
茶道具の棗は形がナツメの果実に似ていることから。大きさにより大棗、中棗、小棗とある。

ナツメの葉を1~2分噛んでから砂糖や果糖を含む食品を食べると、甘みがまったくしない。これは含まれるジジフィンが味蕾の甘味受容体を阻害するためである。このように味覚の受容体に結びつき味覚を変化させてしまう物質を「味覚修飾物質:テイスト・モディファイア」と呼ぶ。
ギムネマ茶もギムネマ酸により甘味を感じなくなる。
アフリカ原産のミラクルフルーツには191個のアミノ酸残基からなるタンパク質ミラクリンが含まれ、酸っぱい物を甘くする。
またマレーシアに自生するキンバイザサ科のクルクリゴの実にはクルクリンが含まれ、これは酸っぱい物を甘いと感じさせる。実に世界は広く、自然は奥深い。

酸棗仁 (さんそうにん)

ナツメの種子。主成分はジジベオシド。鎮静効果があるため不眠症、神経症、神経衰弱に用いられてきた。
棗は朿(とげ)のある木を上下に重ねたものの意味。左右に並べれば棘(とげ)となる。竹冠が付けば短冊を意味する策になる。
この字は紙がない時代、文字を書く竹の札を意味し、それから竹の短冊に書かれた重要な文書、さらには「天子の命令」という意味を持つようになった。またそこから天子の下問に対して答える書を「対策」と呼ぶようになった。天子が試問し、それに答えるのを「対策」、内容によって官職に採用することを「策士」と言った。元はいい意味だったのだ。

牛車腎気丸 (ごしゃじんきがん)

末梢神経障害、筋肉痛、関節痛に。四肢の冷え、むくみ、痒みに。
抗ガン剤による末梢神経障害にも。パクリタキセルによる軽度の痺れの緩和にも。

八味地黄丸

泌尿器・生殖器の機能低下、下肢痛、腰痛に。酒服が基本。酒が地黄の脂成分を溶かす。

蜂蜜

はっきり言えば、まあミツバチの唾液。古代より食用、漢方では丸薬を作る結合剤、飲みやすくする矯味剤として使用されてきた。蜜源植物により味も色味も異なる。漢方では吐き気を抑えるため大半夏湯に配合される。滋養強壮剤として、外用の美容クリームとしても利用される。
ただし、ボツリヌス菌がいるかも知れないので1歳未満の子には絶対に与えない。

六君子湯 (りっくんしとう)

ろくきみこ、ではない。体を温めてくれる胃腸薬。慢性胃炎にも。人参、半夏、茯苓、朮、陳皮、甘草の6種の生薬を6人の君子に見立てて「六君子湯」である。
シスプラチンの副作用である食欲不振にも処方される。

呉茱萸湯

偏頭痛に処方され、即効性がある。試験前などに飲み慣れない薬は禁物だが、飲まずに耐えるのもつらいもの。
耐えてもメリットはない。頭痛では試験の合格は覚束ない。
炭酸飲料と一緒に飲めば吃逆(きつぎゃく:しゃっくり)を止めることができる。

桂枝人参湯

頭痛、動悸、慢性胃炎、胃腸虚弱に。

人参養栄湯

抗ガン剤による貧血、悪心、全身倦怠感に。

桂枝加芍薬大黄湯

抗ガン剤による便秘に。

桂枝加朮附湯 (けいしかじゅつぶとう)

帯状疱疹後神経痛に。
帯状疱疹についてはこちらにも→ チョイス:帯状疱疹の原因、症状、治療薬、後遺症、予防について。

釣藤散

いらいら、頭痛、目眩、肩こりの頭痛の人に用いる。てんかんに伴う頭痛、慢性頭痛、認知症にも用いられる。

牽牛子

ヒルガオ科の朝顔の。頭痛に。綺麗な花ではなく種を使う。語源には高価な種が手には入ったら牛を牽いて謝礼に行った、あるいは七夕の牽牛星など諸説あり。黒いものと白っぽいものがあるが色による区別は明確ではない。
ファルビチンを含むため、少量で緩下剤、多量で寄生虫下しとしても用いられた。
ちなみにチョウセンアサガオはナス科でベラドンナ、ヒヨスなどと同じくアルカロイドを含み、時折中毒事故の原因となる。

補中益気湯

黄耆(おうぎ)、人参、甘草が含まれる。抗アレルギー、利湿、胃腸を整える作用がある。
またナチュラルキラー細胞を活性化させる。夏痩せ、倦怠感、食欲不振などに。

十全大補湯 (じゅうぜんたいほとう)

抗ガン剤による全身倦怠感、疲労感に。

抑肝散

認知症に処方される。柴胡、釣藤鈎、蒼朮、茯苓、当帰、川芎、甘草という7種類の生薬を配合したもの。従来は小児の疳の虫や夜泣きなどに使用されていた。
神経症、不眠症、ヒステリー、不安、いらいらなど、ストレス緩和に効果的。
認知症の周辺症状は軽くするが、中核症状(記憶力、認知機能)には効果がない。

小柴胡湯

甘草が含まれている。慢性肝炎、肝機能障害の患者が服用している間質性肺炎の副作用が出ることもある。発症頻度は25,000人にひとり。インターフェロン-αとの併用で間質性肺炎による死亡例が発生した。
現在唯一漢方薬で禁忌条件が付いている。以下のとおり。


✿インターフフェロン製剤使用の患者
✿ 肝硬変、肝ガンの患者
✿肝機能障害で血小板数が15万/㎜3以下の患者 

六陳(りくちん)

枳実(きじつ)、橘皮(とうひ)あるいは陳皮、麻黄、半夏(はんげ)、呉茱萸(ごしゅゆ)、狼毒の6成分を配合。
寝かせたものがいいとされる。

八新

蘇葉、薄荷、菊花、赤小豆、桃花、沢蘭、塊花、款冬花を配合している。新しいものほどいいとされる。
シソや薄荷は時間が経つほど精油が揮発してしまうからである。

枳実

日本原産の柑橘、夏みかんの果実。また橙の果実。枳実と橙皮は混同される。明治維新以降、旧士族の生計手段としてその栽培が今の山口県、特に萩の城下で急速に広まった。今では山口県の県花となっている。
主成分はナリンギン。健胃、腸管運動の抑制、抗アレルギー作用がある。
「枳」はカラタチの木を意味する。旁は「小さい」の意味。和名は唐橘が短くなったもの。

橙皮

だいだい色はここから。ダイダイの果皮。主成分はリモネン。健胃薬として胃腸薬に配合されている。

✿グレープフルーツジュース

漢方ではないが、ついでに寄り道。降圧薬、抗狭心症薬等とは一緒に飲むなと言われるが、もちろん理由があってのこと。フラノクマリン類が小腸粘膜細胞にあるCYP3A4という酵素の働きを阻害して薬が効きすぎてしまうからである。文旦、スウィーティー、ダイダイ、八朔にも含まれるが、ある種のオレンジ、温州ミカン、レモンには含まれない。
飲み合わせについては医師も薬剤師も必ず説明するはずなので、人の話はきちんと聞いておこう。

桃仁

バラ科モモの種子。主成分は青酸配糖体のアミグダリン。消炎性駆瘀血、排膿、通経、緩下に用いられてきた。
桃の旁の「兆」は実が左右に割れるさまを表す。

薄荷

シソ科ハッカ属の多年草の地上部。ペパーミント。清涼剤、ハーブティー、リキュール、ガムなど広範囲に使われる。主成分はL-メントール、リモネンなど。防腐作用、解熱、発汗、健胃などに用いられた。
冷たく感じるのは冷刺激を受ける受容体がメントールに感受性を持つため。
語源はギリシャ語のミンタで、ニンフのひとり。冥界の王ハデスに愛されたが、妻ペルセポネに嫉妬され、呪いを掛けられ薄荷の草に変えられてしまった。ギリシャ神話のハデスはローマ神話ではプルート (冥王星) に当たる。

安息香

エゴノキ科の常緑高木の分泌物。要するに樹脂。主成分はもちろん安息香酸。防腐剤、刺激剤、薫香料として用いられてきた。現在も安息香酸ナトリウムなど、保存料として引く手あまた。アラビア語の「ジャワの乳香」である種小名ベンゾインからベンゼン、ベンジンが派生した。
ちなみに英語で乳香はフランキンセンス。乳香はカンラン科の樹木から分泌される乳白色の樹脂である。

五苓散

体内の水分循環を改善、無駄な水分を取り除く効果がある。むくみ (浮腫) が取れる。不妊治療にも処方される。
二日酔、下痢、悪心、嘔吐、めまい、頭痛にも。

黄連解毒湯

ステロイド剤の長期連用で顔に赤く爛れた湿疹が出た患者に効果がある。アトピー性皮膚炎にも。不眠症にも効く。
アトピーのことはこちらにも→ 皮膚:アトピー、汗、ヒスタミン、セロリ皮膚炎、痒みの表現(英語) 

荊芥連翹湯 (けいがいれんぎょうとう)

シソ科の一年草。蓄膿症、にきびなどに効く。

防風通聖散

高血圧による動悸、肩こり、のぼせに。肥満、むくみ、便秘にも。ナイシトールの名でやせ薬として販売されているがセンノシド(センナ)が含まれている。
センナは術前、大腸を空にするため服用する。腸を空にしておかないと手術中・・・。

加味帰脾湯

不安、気力、体力低下、不眠などに用いる。老人、女性に向く。

加味逍遥散

月経前精神症状、更年期障害、月経による不安、いらいら、強迫観念、動悸、胸部症状に用いる。虚弱、のぼせ、動悸などにも。体を冷やしてくれる。
不安を感じているヒトでは神経伝達物質のアロプレグナノロンが減っているが、これを増やす役割がある。
男性の癇癪持ちにも即効性、持続性がある。

半夏(はんげ)

カラスビシャクの塊茎。主成分はホモゲンチジン酸。エフェドリンも含む。鎮吐、鎮咳、去痰に。健胃消化薬に配合される。

半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)

ヒステリー球(梅核気)に用いる。不安を伴い喉に何か詰まったように感じる人に。胃に優しく吐き気を抑える作用もある。悪阻、咳、しわがれ声、不眠症にも。γ-オリザノールとの併用は抑鬱に注意。

麦門冬湯 (ばくもんどうとう)

ユリ科のジャノヒゲの根。主成分はステロイド配糖体のオフィオポゴニン
むせるような咳嗽、止渇、去痰に。

半夏瀉心湯 (はんげしゃしんとう)

抗ガン剤イリノテカンによる下痢、5FUによる口内炎にも。

さらに詳しく知りたい方はツムラへ→ https://www.tsumura.co.jp/products/ippan/symptom.html

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