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にきび:原因、治療、アクネ菌、マラセチアとスキンケアについて

2021/09/05
 
にきび
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尋常性痤瘡

これがにきびの正式名称。吹き出物でてっぺんに白い膿が見えるもの。アクネ菌(挫創桿菌)や黄色ブドウ球菌が繁殖したら抗生物質を使うしかない。放置していると顔に瘢痕(あばた)が残る。潰すと炎症が悪化する。

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原因

ビタミンB2、B6を摂り、補助としてディフェリンゲル(レチノイド系外用薬)、ベピオゲル(過酸化ベンゾイル外用薬)などを併用する。10歳代で安易に抗生物質を使うと耐性菌が出現しやすくなるためあまり勧められない。

20代のおとなにきびは胃腸の具合やビタミン吸収能の低下、ストレス、寝不足などによる。
牛乳、スキムミルク、チョコレートとも関係がある。魚や野菜を食べない人がなりやすい。

11~25歳に多発する。男性はテストステロン、女性は黄体ホルモンの増加が皮脂の分泌を活発にするため。
皮脂が毛穴に詰まることをコメドという。おとなのにきびは単発的にでき原因も異なる。
まずは肌を清潔にし、自律神経が乱れないよう早寝早起きをする。
眼瞼には皮脂分泌がほとんどないためにきびはできない。
マラセチアはアクネ菌とともに皮膚の脂を好む真菌。顔や髪を洗わないと脂漏性皮膚炎 (フケ) になる。


集簇(しゅうぞく)性ざ瘡

にきびの最重症型で顔のみでなく全身にできる。男性に多い。
真皮にまで影響するため治癒しても皮膚に色素沈着や凸凹が残る。

毛穴に脂が詰まり毛髪や汗が刺激、細菌が繁殖する。ビタミン不足だと皮脂が粘ついて毛穴の途中で詰まる。
健全な皮脂膜ができずバリア機能が弱まる。10歳代のにきびは男性ホルモンの過剰が原因。
女子でも思春期にはホルモンバランスの崩れでできやすくなる。

癤 (せつ)

おでき。痤瘡がひどくなったもの。痛みもある。抗生物質が必要。

狼瘡

若い女性の抜け毛はこれの可能性が高い。鼻と頬に蝶型の赤い発疹が見られることもある。
重症になると髪が抜けて戻らない。心臓、腎臓、関節に深刻な問題をもたらすこともある。

脂漏性皮膚炎

皮脂分泌の多い所に起きる湿疹性皮膚炎。男性に多い。ふけ症もこの一種。放置していると悪化、再発を繰り返す。成人では皮膚常在菌のマラセチアによる。強くこすると炎症を誘発する。

マラセチア

皮脂腺から出たトランス脂肪酸や脂溶性化学物質がマラセチアの餌となり皮膚炎を悪化させる。
ケトコナゾールはステロイドと同等の効果があり、副作用も少なく、中止しても再発までの期間が長い。

ふけ症

長く続くため副作用が起こりにくい薬剤を選ぶ。頭皮のみの場合は硝酸ミコナゾール入りシャンプー✿を使用する。
外用はケトコナゾール、痒みがあればミディアムクラスのステロイドを併用する。

✿コラージュフルフル (持田ヘルスケア)、メディクイック (ロート製薬)など。


吹き出物

毛包炎。1~2個しかできない。黄色ブドウ球菌が原因となることが多い皮膚感染症。以前某議員で話題になった。

痘痕(あばた)

「あばたも笑窪」のあばた。天然痘の疵痕。江戸時代は日本人の1/3にあったらしい。

酒皶 (しゅさ)

毛細血管拡張のみの紅斑性酒皶、両頬の紅斑とともに毛包一致性の丘疹、膿疱を伴う酒皶性痤瘡、線維化により鼻が突出している鼻瘤、眼症状を伴う眼型酒皶に分かれる。
酒皶性痤瘡は、痤瘡と比べると面皰がなく、頬の紅斑を伴う。
紫外線を避け、低刺激の洗顔料や保湿剤を使用したスキンケアを心がける。

  • 紅斑性酒皶:血管拡張に対して酸化ヘモグロビンの吸収波長を利用した色素レーザーの照射を行うが、効果は一時的で再発することが多い。
  • 酒皶性痤瘡:抗菌薬内服が有効。アゼライン酸✿含有化粧品や、メトロニダゾールなどが用いられる。
    ✿アゼライン酸:小麦粉やライ麦などの穀類に含まれる飽和ジカルボン酸で催奇形性や遺伝毒性はないとされる薬品。皮脂の分泌を抑制してくれる。
  • 鼻瘤:炭酸ガスレーザーでの蒸散や、電気メスでの焼灼などを行う。
    鼻瘤にならないように早期に積極的治療するべきである。
  • 眼型酒皶:ドキシサイクリンなどのテトラサイクリン系抗菌薬内服が基本となる。
    日本では稀なので、経験のある眼科医を探す必要がある。


スキンケアの基本

皮膚の機能を守ること。3ぱなしに注意。入浴後皮膚はどんどん乾燥する!

  • 汚れっぱなし:内因性の汚れ(垢、皮脂、尿、便など)はもちろんのこと、外因性の汚れ(化粧品、洗剤、食品など)が残っていると皮膚トラブルの原因になる。当然である。
  • 濡れっぱなし:汗を放置する、雨に濡れたまま、長時間の水仕事などは乾燥や水虫感染の元になる。
  • 擦れっぱなし:垢すり、乾布摩擦、きつい下着や靴下のゴム、ベルト、アクセサリー、ウールのモヘア、ラメ、服のタグなどが触れて刺激となる。特に首は皮膚が薄いため炎症を起こしやすい。気をつけよう。

過剰な皮膚ケア

  • 洗いすぎ:何回も洗う、ごしごし洗いは禁物。顔は朝水だけで十分。
  • 擦りすぎ:コットンで擦ったりぱたぱた叩いたりすると肝斑小じわの原因になる。アトピーさんが痒いからと瞼をごしごししているのを見ると「やめなはれ!」と言いたいが、言えない。
  • 保湿しすぎ:過剰に水分を与えるとふやけて却って乾燥が進む。
    油分が多すぎれば常在菌が異常増殖して炎症やにきびの原因となる。過ぎたるは及ばざるが如し、である。

治療薬

アダパレン、過酸化ベンゾイル、ダラシンなどを塗布。 アダパレンは第3世代合成レチノイドである。
重症の場合はドキシサイクリン、ミノサイクリン、ロキシスロマイシンなどを内服。
悪化しないよう2週間以内に治さないと傷になる。

 
2008年のアダパレン ( 第3世代合成レチノイド ) に続いて、2015年に過酸化ベンゾイルゲル、過酸化ベンゾイル配合クリンダマイシンゲルが承認され、さらに過酸化ベンゾイル配合アダパレンゲルも上市されて、痤瘡治療に外用薬の選択肢が増えてきた。
また「尋常性痤瘡治療ガイドライン2017」も示された。
◆軽症:デュアック、エピデュオ、ディフェリンなど。

◆中等症・重症:エピデュオ、ビブラマイシンなど。

◆禁忌:ディフェリン、エピデュオは妊婦への使用は禁忌。
 また体幹にはクリンダマイシンは推奨されず、大量塗布しても問題ない過酸化ベンゾイルが望ましい。

アダパレンや過酸化ベンゾイルには、いずれも皮膚刺激症状があり、塗布部位に紅斑や鱗屑などを生じることがある。これらの副作用が出たら中止して、皮膚科に行こう。
また髪や衣服に付着した場合は脱色する可能性があるので、いい服には付けないようにしよう。

専門外来

虎の門病院の皮膚科には「アクネ外来」がある。完全予約制で金曜日の午後限定だそうだ。
もちろんお住まいの近くにいい皮膚科があればそこへ通うのが一番である。遠いと通うのが億劫になってしまうので。
しかし、なかなか愛想の良さと腕の良さが比例しないのが難しいところではある。患者とドクターの相性というのもありそうだし・・・。

皮膚の健康に興味がある方はこちらにも→ 皮膚:アトピー、汗、ヒスタミン、セロリ皮膚炎、痒みの表現(英語)

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