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放射線治療:基礎から最新機器、治療費、心配事までざっくりと。

2021/09/05
 
MRI
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日本では放射線に否定的な方 (唯一の被爆国であるが故に) が多いのか、治療を受けているのは3割ほどと少ないようだが、アメリカでは6割が放射線治療を受けている。抗ガン剤は全身に回るため健康な細胞にも害を与えやすいが、放射線ならピンポイントでガン細胞だけを叩くことが可能だからである。手先が器用な日本人に向いている。
また医療機器も薬と同じく、どんどん進化を遂げているのである。どうかよく調べてみて欲しい。
いつお世話になるかわからないのだから・・・。
長期に渡る病気は私たちの生活スタイルも将来の計画も強制的に変更させてしまうのである。

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この記事の難易度:★★★★★

自然放射線

地球上にいて、1年間に受ける線量は2.4mSv。これは避けようがない。

放射線治療

照射した腫瘍細胞が変性して免疫療法が効きやすくなる。また腫瘍細胞が破壊されることで腫瘍抗原が放出、その刺激でT細胞が活性化され免疫反応が起きる。ガン細胞がワクチンの働きをするのと同じ。
放射線照射を受けていない遠い部位においても腫瘍細胞を攻撃するようになる。

放射線

物質原子を電離しうるエネルギーを持った微粒子、あるいは電磁波のこと。単位はeV(エレクトロン・ボルト)。

放射線ホルミシス

一度に大量に浴びれば危険な放射線も、少量ずつ長期間に渡って浴びれば健康によいとする考え。

滅菌シャーレ

今では大半がプラスチック製。ガンマ線により放射線滅菌されている。
香辛料は加熱処理すると風味が飛ぶため、欧米では放射線による滅菌が認められているが、日本では承認されていない。

CT検査

日本の医療機関は装置保有率が高く、かなり浴びているといえる。1回の胸部CT検査では通常の胸部X線120回分被曝する。年齢が30歳以下の人は特に注意が必要。喫煙と放射線に許容量はない。曝露した分だけ影響が出る。
国際線の客室乗務員に乳ガンが多いことは実証されている。
東京~ニューヨーク1往復の被曝量は胸部X線20枚に相当する。
商社マンなども海外出張が多いから該当するかも知れないが、仕事であれば乗らないわけにもいかないから避けようがないであろう。

放射線療法

ヒトが呼吸することがネック。ピンポイントで照射したくても呼吸することで標的のガン細胞が動いてしまう。
呼吸をセルフコントロールする機械や肺への空気の流入をコントロールするものなど、いろいろ工夫がある。

ガンの放射線治療

1日1回2グレイを腫瘍に照射する。治療中は痛くも痒くもない。回数を重ねるうち気分が悪くなったり痒みや熱が出たりする人も出てくるが、一時的なので心配いらない。
しかし晩期障害は治療から10~20年経過する中で出てくるためよくなることはない。歯が抜けてぼろぼろになったり、下顎の骨が壊死したりする。同じ放射線でも陽子線治療ならビームの性質が異なるため防げる。

ポータブルX線装置

2001年法改正で重症患者や手術中の患者でX線診察室に移動困難な場合に限り、特例で病室でのX線撮影が許可された。機械から周囲2m以上離れれば安全。大型タイヤが付いているので手術室、病室など病棟内での移動が楽。

ヘリカルCT

肺ガン検診に使う。CTは1cm間隔なのでこの間は見落としてしまうが、ヘリカルは螺旋状に像を得られるので0.35mmの四角形を1単位としてデータが出せる。
検査時間は正味15秒なので息を止めるのもさほど苦痛ではない。
被曝量は1.2mSv。

マルチスライスCT

2000年に登場した。画像の精度が飛躍的に高まりモニター画面では心臓の拍動も表示できる。
以前は拍動がネックで心臓はCT検査ができなかったが、これは冠動脈も描出できる。
息を止めるのも10~15秒で済む。管球を2個搭載した二管球マルチスライスCTもできた。
これだと従来の2倍速で心臓の検査ができ、0.33mm厚の極薄スライスの撮影も可能。
現在は64断面を瞬時に撮影可能。技術の進歩は有り難い。

核医学検査

通常のアイソトープから発生する放射線は1本、エネルギーは140keV (キロエレクトロンボルト) だが、ポジトロン核種からは2本の放射線が180°方向に発生する。これを対向する検出器で同時計測すれば線源の空間的位置の同定が向上する。
エネルギーは511keVと高く、体の深部にあっても体表の検出器で検出できる。

MRI(Magnetic Resonance Imaging)

磁気共鳴断層撮影装置。ガドリニウム造影。腫瘍や血管等の軟部組織を輪切りにして映し出せる。
1台1~3億円もする。欠点は検査時間が長いこと(一人当たり30~60分)と、強い磁場の中なので人工呼吸器や酸素ボンベ、注射針、ペースメーカーを付けては入れないこと。
少し離れた所の車椅子を吸着するほど磁場が強い。脳動脈瘤の手術をしている人は血管を止めているクリップが外れる。入墨は彫り物中の鉄分が皮膚表面に引っ張られて変色する。安直にタトゥーなんか入れると後で困ったことになる。先にことを考えないヒトは齢 (よわい) を重ねてから「後悔先に立たず」を身をもって知ることになるだろう。
重さは6~8t。広さは30m2以上必要。
空間分解能はPETでは4㎜が限界だが、CTとMRIは0.5~1㎜と優れている。放射線被曝はない。有り難い。

CT画像より診断が容易。骨による吸収がないため頭蓋骨や脊髄などに囲まれている部分や骨軟部も見ることができる。普及率は人口100万人当たり35.3台でOECDに加盟する30カ国の平均7.3台を大きく上回る (古いデータ)。
またアメリカでは10万円前後費用がかかる上順番待ちで1カ月先ということもある。
日本は数千円で撮影できる。大きな音が改善され閉所が苦手な人用にオープン型も登場している。

PET ( Positron Emission Tomography )-CT

ガン細胞に集まる性質の薬剤 (トレーサー) を注射し撮影することでガン細胞の分布や活動の様子をシンチカメラで撮影する画像診断装置。このPET画像とガンの形状がわかるCT画像を重ね合わせることでより精度の高い検査と正確な診断が期待できる。


PETに使用する薬剤は外注せず病院内のラボで製造すれば時間的制約を受けることもない。
トレーサーにはラジオアイソトープが使われる (核医学検査)。
使用頻度が最も高いのはテクネシウム。シンチカメラが自然崩壊するときに発するγ線を検出する。
必要量は0.5ml以下。CT検査で使用される造影剤100mlと比べかなり少ない。
注射しにくいため生理食塩水で3mlになるよう希釈し、静脈注射する。
ガンの診断ではブドウ糖類似物質にフッ素(18F)を標識したFDGという薬剤が使用される。
ガン細胞は正常細胞の何倍もブドウ糖を消費する。ガン細胞の糖代謝が活発であることを発見したのはドイツ人のワールブルグである。
ガンの発見率は1%。検査費用は保険支払で日本では8.6万円、ドイツでは11万円、アメリカには20万円という施設もある (古いデータ)。1検査10万円として1/100人のガン患者が発見となるのでひとり見つけるのに1,000万円かかることになる。費用対効果は高くない。しかし患者が自己負担すれば問題はクリアされる。

SPECT(Single Photo Emission Computing Tomography)

断層撮影法。テクネチウムなどで標識下放射性医薬品を投与し、放出されるγ線を測定、機能や疾患を診断する。三次元画像が得られる。

シンチグラム

ある放射性物質を投与して検出器を皮膚の上から当て、ずらしながら放射線の強さを測っていく。溜まりやすい箇所が違うのでマッピングできる。この画像をシンチグラムという。ヨード131という同位元素は甲状腺に溜まる。
種類を変えれば他の臓器のシンチグラムを作れる。なるべく半減期の短いものが安全だが、マッピングを急がねばならない。

陽子線治療

300万円前後/回の保険外治療。治療後の人生が長い人には価値がある治療。小児腫瘍は保険適用となった。

陽子線治療

日本では3,000例/年。X線はDNAの二重らせんの片側しか切断しないが、陽子線は両方を切断する。
保険適用外のため治療費はかなり高額となる。
詳しく知りたい方はガン研へ→ https://www.ncc.go.jp/jp/ncce/clinic/radiation_oncology/consultation/pbt/index.html

サイバーナイフ

ガンマナイフに似た目的で開発された放射線治療装置。ガンマナイフはコバルトを使用しているが、サイバーナイフはX線を用いている。ガンマナイフは頭部をフレームに固定するがサイバーナイフはロボットアームにリニアック(X線を発生させる装置)が取り付けてあり、これが動き回ってX線を目的の位置に照射するので頭部の固定がいらない。
動体追尾機能もある。1㎜以下の誤差も補正する。またガンマナイフは頭蓋内の病変しか治療できないが、サイバーナイフなら頭蓋内はもちろん、頚部、頚椎、頚髄等の治療も可能。数年後には全身の病変にも応用される。
スタンフォード大学のDr. John Adlerらによってサイバーナイフの開発が始まり、1994年より米国内の5カ所で臨床応用の治験が開始された。現在日本では、大阪大学付属病院、山口県の厚南セントヒル病院、そしてごく最近岡山県の旭東病院の3カ所で臨床治療が行われている。サイバーナイフは定位放射線治療として、63,000点の保険治療が認められている。頭頚部がんや血管奇形、三叉神経痛などが対象。データは古いので数値はご確認を。

放射線治療ロボット。アメリカの軍事技術とロボット技術を利用したもの。脳腫瘍、頸部ガン、肺ガン、肝臓癌などに対し、放射線をピンポイントでガン細胞に照射して治療する装置。メスを使わないため身体的負担が少なく痛みもない。頭部の場合は患者毎に固定用マスクを装着する。ガンマナイフと違い頭部を金属フレームで固定する必要がない。通院治療も可能。現在のは第四世代型。自動追尾システムで患者が多少動いても病巣を正確に追尾し照射する。頭蓋底、脊髄、体幹部などのガンにも対応できる。定位放射線治療は1回30~60分を1~5日繰り返す。

トゥルービーム

高精度放射線治療装置。ガンを叩く。放射線技師が患者の体の位置を微調整し照射の中心軸を合わせる。
呼吸により上下に動く肺、肝臓などの腹部の臓器と腫瘍は放射線では当てにくかったが、トゥルービームなら可能。呼吸同期という機能で確実にガンを捕らえられる。ビームの威力も従来型の3~4倍にアップ、治療時間は1/3~1/4に短縮された。吐く息に合わせて短くビームを照射できる。

ノバリス・システム

新世代の定位放射線療法。腫瘍の形状に合わせ放射線ビームの形を変えて病巣を攻撃する。
1回20~30分の分割照射システムで通院治療が可能。頭頚部に加え肺・肝臓・前立腺ガンまでをカバーする。

ノバリスTrue Beam STx

より副作用が少ない最新鋭の放射線治療装置。脳腫瘍、頭頚部癌、肺癌、前立腺癌などに用いる非侵襲的放射線療法。

MRIdian(メリディアン)放射線治療システム

2017年国立がん研究センター中央病院に導入された。MRIとコバルト60を出す装置を組み合わせた機器。
連続的に患部を見ながら照射できる。正常組織への照射を最小限にして副作用を抑えられる。肺ガンでは呼吸により大きく動く肺下葉部や縦隔周辺への照射に向いている。自費診療のため210万円かかったが、今は高額医療費支給制度の対象になった。有り難い。

リンパシンチグラフィ

テクネシウムで標識したHSAという薬剤を注射し10分後と60分後に撮影するとリンパ液がどのくらいの速度で流れているか、どれくらいの範囲に漏れて溜まっているかがわかる。被曝量はCT検査と同程度。自費。

IMRT

強度変調放射線治療。X線源を三次元的に移動、回転させ、多方向から照射。ガン細胞にX線を集中させることができるため、正常細胞に与えるダメージを大幅に減らせる。
放射野内の線量に濃淡をつけることで腫瘍の増殖を制御しながら合併症の副作用を軽減する。
施設認定基準上、常勤の放射線治療医がふたり以上いないと設備があっても行えない。

IGRT

画像誘導放射線治療。病巣の形どおりに照射するだけでは副作用を減らせない。
臓器は呼吸や消化活動で絶えず動くため。CTやMRIを用いて照射直前や照射中に患者の臓器の位置を把握することで病巣だけに正確に放射線を照射できる。

SBRT

体幹部定位放射線治療。5㎝を超えるガンには陽子線、重粒子線治療が行われる。手術のような劇的な体調変化がないため検査と間違う人もいる。常勤の放射線治療医が最低でもひとりはいないと設備があっても使用が許されない。

肝細胞ガンに行ったときの3年後の局所再発率は4%だが、CTやMRI検査で造影されるガンの塊は治療後1カ月しても100%残っていて、消失するまでに半年、場合によっては3年もかかる。
やがて消えるとわかっていても患者さんからすると切除と違ってさっぱり感がないらしい。

電磁波温熱療法 (高周波ハイパーサーミア療法)

保険適応のガン温熱療法。抗ガン剤、放射線治療の効果を増強する作用がある。脳と眼球を除くすべての固形ガンに対して行える。
ただし、ペースメーカー、ステント留置されている、全身状態が悪い、心臓・腎臓の機能低下、血液のガン、意思疎通が困難、妊娠中、栄養状態がかなり悪いなどの場合はできない。
抗ガン剤と併用するときは半減期を考慮して行う。経口投与の抗ガン剤では血中濃度が安定しているときならいつでも行える。
抗ガン剤とハイパーサーミア療法を同時にできる医院は少ないので二カ所になるときは抗ガン剤治療の内容を伝える必要がある。
健康な部位は熱が加えられると血管が拡張し血流を増やすことで血液に熱を逃がすことができるが、ガン組織にはそれができない。

重粒子線治療

日本では2,000例/年。粒子線治療は全ガン患者の0.5%しか受けていない。大規模で70×120mの広さが必要。日本では15カ所くらいしか設置されていない (古いデータ)。

一部位に留まっている固形ガンが適応となる。頭頸部のガン、肺ガン、肝ガン、膵ガン、子宮ガン、直腸ガン、前立腺ガン、骨軟部腫瘍、眼球腫瘍、涙腺ガン、食道ガンなど。
なおかつ本人がガンと認知し、腫瘍の大きさが15㎝を超えない場合。

不随意に動いてしまう胃や袋状・管状の臓器には不向き。また白血病、転移が広いガン、過去に放射線治療を受けたガンにも原則使えない。

CT、MRIでガンの正確な位置や大きさを確認する。患者毎に体を固定するための固定具を製作する。
その後ガンの形状に合わせた正確な照射を行うためコリメータボーラスを製作する。
これらを設置することで重粒子線がピンポイントで病巣の形状に沿うように調整される。
治療リハーサルも行われる。末梢型肺ガンなら1回の照射で完了となる。
垂直・水平の2方向からと、治療台を20度ずつ左右に傾けての4方向から照射する。
治療を決めてからも数カ月の準備期間が必要。入院、通院は施設による。
照射するのは1回/日で数分だが、位置を正確に合わせるため実質30分くらいかかる。

最新のスキャニング照射ではコリメータとボーラスは不要となる。
切除非適応の骨軟部腫瘍のみ保険適用。他は自由診療。

ホウ素中性子捕捉療法(BNCT)

1959年から基礎研究が始まった。最近になって原子炉を使わずに中性子線を生成する加速器中性子線照射システムが開発され、病院での治療が可能となった。

ピンポイントでガン細胞のみを破壊できる放射線療法。従来の放射線療法より合併症が少なく、治療も1回照射で済む。
ホウ素化合物を点滴で体内に入れるとガン細胞にだけ取り込まれる。
フェニルアラニンにホウ素を付けた構造のため細胞分裂を無秩序に行うガン細胞に多く取り込まれる。
その後体外からエネルギーの低い中性子線を当てるとガン細胞に取り込まれたホウ素と中性子が核分裂反応を起こしリチウム線ヘリウム線を発する。線は正反対の方向に進むが、進む距離の合計はちょうど細胞ひとつ分に納まる14μ。
細胞の外には出て行かないため、正常細胞を傷つけることはほとんどない。
適応は手術のできない進行ガン、再発ガンなど。
ガン細胞と正常細胞が混在している脳腫瘍や頭頸部ガンで多くの治療実績がある。
エネルギーが低いため体の奥深くまでは到達できないので、浅い位置にあるガン治療に適している。
85歳以下で90分静止状態を保てることが条件。

温熱療法

8MHzの電波でガン病巣を2つの電極で挟んで1時間×10回温める。細胞は43℃になると死ぬので41℃に設定する。ガンは固まりになっていて血流が少ないため、熱がこもって2℃高くなる
体温を41℃にすればガン細胞だけを殺せる。有り難い。
放射線照射だけよりも体表に近い所で2倍、深部で1.5倍効果が高い。

全脳照射

小児の急性白血病の治療として頭部と脊髄に合計2,000ラドの放射線を放射する。
副作用として100%脱毛が起こる。

放射線療法

直後は照射部位の火傷が多い。後になって胸には肺線維症、骨には変形が出ることがある。

放射線宿酔

一過性の全身症状。吐き気、血圧低下、頭痛など。治療開始後数日に患者の1割程度に見られる。
食欲が落ちるくらいで嘔吐までは滅多にない。「放射線治療を受ける」と思うストレスで感じる人もいる。

ガンで手術しない場合

抗ガン剤や放射線治療となる。抗ガン剤はどのガンにどの薬剤かは決まっているため施設による治療結果の差はそう違わない。また放射線もガンに当てる放射線の量は種類、場所によりある程度決まっているため化学療法と放射線治療を日常行っている施設であれば優劣を考える必要はあまりない。
自宅や職場から通える範囲で医師と相性が合えば近隣の病院が一番。
有名病院で治療を受けたいと考える方が多いと思うが、次第に体力がなくなり、通いきれなくなる。

移植前処置

55歳以下で全身状態がよい場合は通常の前処置(12グレイの全身放射線照射と大量のエンドキサン投与)を行う。
それ以上の年齢、若年者でも主要臓器に合併症がある患者では治療関連死を減らすためRIST(骨髄非破壊的移植)を行う。4グレイ全身放射線照射とフルダラビンアルケラン等の投与がなされる。

放射線のアブスコパル効果

ガン組織に放射線照射を行うと、放射線が当たっていない転移ガンも縮小する。
死んだガン細胞の残骸を樹状細胞が食べることで全体の免疫力が上がり、照射した部位から遠い部分のガン細胞も免疫システムの攻撃対象となって縮小する。
樹状細胞は抗原提示細胞なので「よそ者」の看板を立てる。するとT細胞は活性化してキラーT細胞に変身する。

小線源治療

ラジオ・アイソトープを金属カプセルに封入した放射線源を前立腺に刺入する。

転移性脳腫瘍

脳腫瘍の中で最も多い。肺ガンから遠隔転移したもの。放射線治療が標準。

腫瘍内科医

日本では臓器横断的な診療科であるため複数の科で患者を担当するチーム医療ができにくい。
外科、放射線科、精神腫瘍科、緩和ケア、腫瘍内科医などが関わっていく必要がある。
特に再発・転移した場合には全身疾患となるため全体的なマネジメントが必要となる。
アメリカでは14,000人もいるが日本では900人ほどしかいない (古いデータ)。
ガン拠点病院でさえ腫瘍内科医がいない病院も多数ある。

メディカル・オンコロジスト

腫瘍内科医。ガンの専門医で抗ガン剤や放射線治療を行う医師。
アメリカには4,000人もいるのに、日本には50人しかいない。また治験で忙しく臨床には回れないケースが多い。

入院日数

平均24日。肺ガンは27日、直腸癌では20日、胃ガン26日、子宮ガン17日、乳ガン16日と短縮される傾向にある。

ガン治療

放射線治療、化学療法(抗ガン剤投与)は外来、通院で行う割合が増えている。入院となると仕事を続けられなくなることが多いため、通院で済むならそれが望ましい。抗ガン剤投与後はかなりぐったりしてしまうが・・・。

分子標的薬

ガン細胞にピンポイント攻撃を仕掛けられる薬。 

アブスコパル効果

放射線が局所で腫瘍を縮小させる一方、全身では免疫応答を誘導する現象。

婦人科ガン

かなり大きく切開しないと転移した部位を切除しにくい。女性は一般的に体も小さいし筋肉量も少ない。
鳩尾から恥骨の上まで40㎝も切開すると2週間は寝たきりになる。骨盤内を広く切除する大手術だと術後腸と腸が癒着して腸閉塞になることが多い。
大きな手術が必要な人は術後放射線治療が必要なことがほとんど。10分/日の照射を5日/週、毎日違う角度から照射しても腸管は放射線に弱いため癒着部にダメージを受ける。
癒着がひどいときは治療後に腸に穴が空いてしまったり(穿孔)、腸閉塞になったりする。
腹腔鏡手術だと腸の癒着が起きなくて済む。切開創が小さいため術後の回復が早い。できる部位、症状などヒトによってできないケースもあるが。

晩発障害

小児ガンの7割が治るようになってきたが、克服した子どもたちが成長した後に抱える問題。
成長や内分泌系などに異常が生じることがある。抗ガン剤や放射線療法でDNAに傷が付き、二次的にガンが生じることがある。しかしだからといってガンを放置することもできない。

子どもの脳腫瘍

治療を受けた子どもたちの多くはホルモン欠乏を来す。腫瘍切除のための神経外科手術か放射線治療、化学療法のせいかは不明。脳がレプチンシグナルを関知できず体が飢えていると勘違いする。
結果、迷走神経が過熱してより多くエネルギーを蓄えようとし膵臓に働きかけ、ブドウ糖の上昇に見合う以上の余分なインスリンを分泌させる。この余分な分泌がエネルギー貯蔵と体重増加を引き起こす。

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