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コロナ対応:大阪の問題、なぜ東京より医療逼迫が起きているのか?

2021/09/05
 
バルスオキシメーターと指
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Osaka-jo Castle
Sangyeon YuによるPixabayからの画像

東京より大阪、岡山が大変らしいと聞いたので、大阪在住の先生(仮にA先生とする)に聞いてみた。

病診連携

大阪ではCOVID-19の診断が確定しても、ほとんどの患者が入院できない、入院できてもそれがいつになるのか皆目分からないというのが現状だそうだ。

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在宅療養者には、経口ステロイド(デキサメタゾン)を10日間投与。SPO2✿が93%以下の方には在宅酸素療法(HOT)に加え、イベルメクチンも投与しているとのこと。

✿SPO2:経皮的動脈血酸素飽和度のこと。S はSaturation (飽和)、P は Pulse (脈),、O2 は酸素を示し、血中にどのくらい酸素が含まれているかを表す。正常値は96%以上。それ以下は呼吸不全という。苦しいに違いない。

パルスオキシメーターについてはこちら→ http://chuo.kcho.jp/original/clinicallabo/shin_hai/spo2/SPO2.html

A先生曰く、大阪で医療崩壊が起きているのは、早期診断・早期介入ができないせいだとのこと。
つまり保健所の機能破綻が大きな要因だという。保健所は本来隔離機能を担っており、そもそも医療機関とは役割が異なる。

宮城県では震災の教訓からかかりつけ医と県の統括医師がホットラインで直接交渉し、入院トリアージ✿が可能になっているとのこと。このような体制は大阪府にはないのだ。

✿トリアージ:重症度や緊急度によって優先順位を決めること。災害時や昨今のCOVID-19蔓延時では全員を平等に治療するのは無理がある。ベッド数と医療従事者は無限ではないので。

また多くの開業医が発熱患者の診療拒否をしたり、自宅療養者の対応を拒否したりしているのも見逃せない点である。その意味で日本医師会(開業医の巨大なロビー団体!)の責任もあるといえる。確かに小さいクリニックでは物理的に動線確保が難しく、発熱患者を受け入れると一般客(いつもの患者さん)が怖がって来なくなる経営上のリスクがあるのは否めないが。

今一番困るのは、すぐに入院が必要な患者と医師が判断しても、保健所と連絡が取れないことだそうだ。
とにかく電話が繋がらない!そのため、COVID-19患者の発生届を出すのが精一杯。

その上、保健所によるCOVID-19患者さんへの対応は、10日経ったらいかに呼吸不全が続いていようとも問答無用で解除されてしまう。12日目に発熱して苦しんでいる患者がいたとしても、一切相手にしてもらえないのだ。
さらにPCRや抗原検査では陰性なのだが、CT検査の所見ではどう見てもCOVID-19による肺炎像と見える症例もあり、そのような偽陰性症例には保健所は対応しないのだ。

PCR、抗原検査ともに陰性だが、SpO2は60%と重症の呼吸不全で、明らかに重篤な肺炎像にもかかわらず、検査で陰性というだけで、すぐには入院させてもらえない。救急車でも運んでもらえない。PCR検査を何度行っても陰性で、それでも呼吸不全という症例がままあるそうだ。

無症状や軽症の患者さんは地域のケアで対応、重症化リスクのある患者さんは早期治療・入院加療と分離しないと医療提供体制が逼迫してしまう。ベッドもスタッフも無限ではない。病院によっては、ガンの緩和病棟からガン患者を動かして、コロナ病棟にしたところも出始めた。

ガン医療では早期発見が大切であり、かかりつけ医が早期診断し、設備の整った病院に紹介するという病診連携ができあがっている。
しかしCOVID-19では、かかりつけ医が早期に診断しても、陰圧室のある病院に直接紹介することができない。間に保健所が入ってしまうので病診連携できないのだ。しかもその保健所は手一杯で電話も繋がらないのだ。

病院は急性期病院、感染症指定病院、療養病床、慢性期病院などに分かれているが、多くは急性期や宿泊療養中の患者の受け入れを表明している。病院によっては、駐車場にプレハブ型のコロナ病棟を開棟し、COVID-19患者を受け入れている。

私見:日本の病院で公立病院はほんの2割、あとはみな私立病院か小さい診療所やクリニックである。小さい診療所でも地元に根ざして時間や曜日を区切るなどして、発熱外来を設けて患者さんを受け入れてくれている先生もいる。医師会も高い会費(びっくりするくらいの額!)を取ってばかりいないで、歯科医や薬剤師にも注射を打たせてやってくれないものか。研修すればできるのだから。「医師の専権事項」を守りたいのもわかるが、今打ち手の確保が急務であろう。どうもオリンピックもごり押しでやるらしいから、閉会後、日本だけが感染大爆発にならないよう、願ってやまない。外国人は嫌いではないが、この時期、どっと何万人も入国し、変異株が混ざり合ったら、日本型13番とか38番とかになってしまうのではないかと心配である。他国に比べワクチンが行き渡っておらず、高齢化社会であるのに。選手は顔も売れているし成績がかかっているから気をつけるだろうが、くっついて来る○○協会理事だとか、マスコミの方々はそう自粛してくれるとも思えない。日本だけが壮大な培養器にならないことを祈るばかりである。

関連情報はこちらにも→ 医学用語:コロナに限らず、情報を理解するには多少の知識が必要です。

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