体もお財布もすこやかにする情報を発信する雑学サイトです。

すこやか084.org

カテゴリー

新型コロナウイルス感染症:診療の手引き第五版をざっくりご説明。

2021/10/11
 
病院の待合室
この記事を書いている人 - WRITER -
Author

これは何かといえば、厚労省が出しているコロナに関するPDF資料です。
8/30に厚労省より更新され、ただ今5.3版、68ページとなっています。
ここに記されていることが、国が認めたCOVID-19関連の知見のすべてです(一部臨床試験中のものを除く)。

スポンサーリンク

しか~し、なんと言っても59ページ(現在68ページ)もあるので、全部読むのは面倒じゃないですかね。

追記(10/11):22ページによれば、日本産科婦人科学会、日本産婦人科感染症学会とも妊婦にもワクチン接種を推奨している。感染したことで先天異常を起こす報告はない。しかし妊娠後期に感染すると、早産率は高まり、妊婦本人も一部は重症化するとのこと。重症化したのは気管支喘息、妊娠性糖尿病などの合併が見られたヒトだという。

多くのCOVID-19感染妊婦では胎盤にSARS-CoV-2の局在が見られても、母子感染は成立せず、胎盤関門が有効に働いているとのこと。まずはよかった。

個人防護具をつけた医療従事者
厚労省PDFより・PPE装着 この出で立ちで陽性者の治療に当たる。

追記(6/2):接種が順調な自治体ともたもたしている自治体の差が開いてきています。担当者の力量とやる気と配慮の差でしょうか。大和市、練馬区、小金井市は対応が早いようです。行政(市区町村)、医師会、薬剤師会、訪問看護連絡会がうまく連携できている所は順調に捌いているようです。小金井市はこの10月にも16歳以上の住民(接種希望者)全部に2回接種が終わるとしています。地元開業医でできると、何せ予診が早いのです。なぜってカルテあるいは顔パスでアレルギー歴、常用薬を把握しているからです。大規模接種センターではあり得ない話です。

それゆえ、わたくしが代表して読んでみました。読むのは早いので。
記事を書こうにもAMPのサイトヘルスエラーなぞが出てしまい、2日ばかり記事の更新ができませんでした。
以下、抜粋したものでございます。

ワクチンはファイザー社から直接、基本型接種施設→連携型接種施設→サテライト型接種施設へと発送されます。何せディープフリーザーでマイナス75℃で保った後、冷蔵庫で解凍、生食で希釈してから打つので、その配送がエラーの元になるのです。冷蔵庫のコンセントが抜けていただの、室温に置きっぱなしにして無駄にしただの・・・。ひとりに3回打ったとか、生食しか打っていないとか、本当に国試受かったのかしら?ちょっと心配です。
定期的に持病で通院している方は馴染みのクリニックで受けるのが一番かと思います。
診察のついでに次回の予約を口でしてしまえばいいのですから。電話代もかかりませんし。

感染、発症するとどうなるの?

感染したらこうなる一覧表
感染するとこうなる一覧

COVID-19肺炎の種類

比較的軽症のL型と重症のH型がある。LからHへの移行の判定は難しい。

ECMO-net

エクモ(体外式模型人工肺)治療に携わる方たちが見返りも期待することなく、無償で活動に参加をし、有志団体として活動し始めたNPO法人。重症患者への24時間の電話対応、ECMO患者の搬送、相談を受けた現地での治療参加、重症症例の経過追跡など様々な対応をしてくれている。理事長は竹田晋浩医師。先日NHKでも治療活動が放送された。

どんどん増えていく(最近減少してきて嬉しい限り!)

厚労省の資料によれば、5/17現在、重症者は1,200人、累積死亡者は12,000人に迫る勢い。
70~80歳代が大半を占めるものの、20歳代でも死亡者が出て来ており、今後インド株やら新規の株が出て来たら若いからといって死なずに済むとは言い切れないであろう。オリンピックで世界中から人がわさわさ来たら・・・ウイルスが混ざったら・・・ここの自治体はとろいから、ワクチン間に合わない!

病理像

感染して肺炎になり入院、人口呼吸管理が必要になるのは約5%、そのうち2~3%が致命的である。ウイルスは肺胞上皮に検出される。重症例では瀰漫性(びまんせい)肺胞傷害(DAD:damage alveolar diffuse) が見られる。

重症化しやすいハイリスクグループ

  • 高齢者
  • 悪性腫瘍、免疫不全の患者さん
  • COPD(慢性閉塞性肺疾患)の患者さん
  • 慢性腎臓病の方
  • 2型糖尿病、高血圧、脂質異常症、BMI30以上の方
  • 喫煙者

致死率

60歳以上でも基礎疾患のない方では、致死率が9.3%であったのに対し、基礎疾患のある方の致死率は12.8%と高い。インフルエンザでは0.1%以下だが、COVID-19は3~4%にもなる。ここが甘く見てはいけない理由のひとつであろう。

検査数値

死亡者と生存者を比べると、死亡者は白血球がかなり減り、リンパ球は半分くらいに減り、LDHが半分、CKが倍、高感度トロポニンは8倍、Dダイマーが9倍、血清フェリチンが3倍、IL-6が半分となっている。

  • LDH(乳酸脱水素酵素)
  • CK:クレアチンキナーゼ。筋肉に障害があると高値になる。
  • 高感度トロポニン:心筋の損傷を反映して血中に流出する。
  • Dダイマー:凝固マーカー。血栓があれば多くなる。
  • 血清フェリチン:血中の貯蔵鉄の量。
  • IL-6:インターロイキン-6。サイトカインの一種。免疫、アポトーシスに関与する。
  • 血清KL-6値:肺病変の進行程度を知るマーカーとなる。

肺炎による繊維化

進行すると薬剤性間質性肺炎(漢方薬の副作用)も考えねばならない。

血栓塞栓症とは?

脳梗塞、心筋梗塞、深部静脈血栓症、肺血栓塞栓症などをいう。

小児

症例が少なく、無症状や軽症が多い。とはいえ、ウイルス・ゲノム量は成人と同じく多く、呼吸器からも便中にも排泄も長期に渡って見られるため、油断はならない。
COVID-19蔓延時といえども、他のワクチン接種はスケジュール通り受けることが推奨される。

ほかに小児にはギラン・バレー症候群や川崎病に似た炎症も欧米で見られた。
妊娠後期に感染すると早産率が高まり、一部は重症化する。
日本産婦人科学会は胎盤まではCOVID-19の局在が見られても母子感染は成立せず、胎盤関門は有効に機能しているとしている。

検査の種類

核酸検出検査:感度は高いが検査時間がかかり(1~5時間)、専用の機器と人材が必要な上、高コスト。

抗原検査:有症状者の確定診断に用いる。定量と定性がある。
37.5℃以上の発熱と呼吸器症状があり、14日以内に流行地に渡航・居住していた、濃厚接触者に該当する等は検査する方がよい。
L型を軽症、H型を重症としている。

症状の遷延(後遺症)

発症から120日経っても呼吸困難が11.1%、嗅覚障害9.7%、倦怠感9.5%、咳嗽6.3%、味覚異常1.7%が認められた。また24%に脱毛が発症後30~120日まで見られた。持続期間は平均76日だった。

HER-SYS

保健所の業務負担を軽減、情報共有、迅速化を図るために開発・導入した。発生届を今までのFAXからオンラインとし、一元管理、保健所、都道府県で共有できるようにした。
感染症法第12条による発生届、第15条による疫学調査のための収集をクラウド上に蓄積する。

中等症

酵素療法:SpO2が93%以下の場合、ネーザルハイフローなど。

挿管人工呼吸:ECMOなど。

治療薬

非特異性間質性肺炎(nonspecific interstitial pneumonia: NSIP)にはファビピラビル、ナファモスタット、トシリズマブ、アジスロマイシンが処方。

それ以外にはナファモスタットとアジスロマイシンが処方される。ECMO管理となってもステロイドが著効する場合もある。

  • 抗ウイルス薬:レムデシビル
  • 免疫抑制剤:ステロイド(デカドロン錠、デキサート静注)、バリシチニブ
  • 解熱剤:アセトアミノフェン
  • 抗凝固薬:ヘパリン

薬物療法

ヒドロキシクロロキン、ロピナビル、リトナビルは臨床試験により、有効性が否定された

  • レムデシビル:RNA合成酵素阻害薬。重症例では効果がないが、中等症であれば症状の改善が早くなる有効性が見込まれる。点滴静注する。最大10日まで。供給量が限られているため厚労省が買い上げ、患者には無償提供している。
  • バリシチニブ:経口のヤヌスキナーゼ 阻害薬。 製品名はオルミエント。関節リウマチ治療薬として日本では2017年9月より販売されている。
  • ヤヌスキナーゼ(JAK)阻害薬:経口で最長14日まで。レムデシビルと併用する。
  • トシリズマブ:遺伝子組換ヒト化抗IL-6受容体モノクローナル抗体。関節リウマチの薬。単回の点滴静注。有意に死亡率を減らす。
  • ファビピラビル:RNA合成酵素阻害薬。インフルエンザ薬。藤田医科大学のオープンラベル試験で早期の陰性化、解熱傾向が見られた。動物実験で初期胚に致死、催奇形性が確認されているため妊婦、妊娠の可能性のある婦人には禁忌、また精液中にも移行するため男性には投与後10日間には避妊法の実施を徹底指導する必要がある。
  • イベルメクチン:抗寄生虫薬。治験が実施されているが、薬価が安いため、MSDはあまり乗り気ではない。

回復者血漿

自然罹患して回復した患者さんから血漿を採取、患者に投与する治療技術。中等症の進行予防に効果が見られた。
アメリカでは2020年8月に緊急承認されたが、日本ではまだ。

死後のケア

個人防護具を着用し、体液が漏れないよう全身を非透過性納体袋に収容・密閉する。
袋の表面をアルコールや次亜塩素酸ナトリウムで清拭消毒する。納棺以降のことは葬祭業者が行う。

N95マスク

CDCはオートクレーブ(加湿熱)、紫外線(UV-C)、蒸気化過酸化水素(VHP)などによる再使用法を紹介している。本来は再使用禁止であるが、緊急的対策として除染を認めている。

詳しくは厚労省のPDFをご覧ください→ https://www.mhlw.go.jp/content/000785119.pdf

その他関連情報に興味のある方はこちらもどうぞ→ DOCK2:COVID-19が重症化しやすい遺伝子が見つかった!

この記事を書いている人 - WRITER -
Author

Copyright© すこやか084.org , 2021 All Rights Reserved.