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DNA:PCR法、HLA、遺伝子、ゲノム、染色体などについてざっくりご説明。

2021/09/05
 
黄色い薔薇
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double helix
Illustration contains a transparency blends/gradients. Additional .aiCS6 included. EPS 10

マリス博士もよもやこんなにまでPCRが騒がれることになろうとは思わなかったことでしょう。
ちょっと前までは医療関係者以外でPCRの話する人なんていませんでしたもの。

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✿特定の疾患の方を侮辱したり、排斥したりする意図は毛頭ございません。
遺伝学に関連する事実と現時点での通説を一般論として述べております。

DNA

メンデルがエレメントと呼んだ遺伝物質に遺伝子(gene)と名付けたのはデンマークの植物学者ヨハンセン(1909年)。日本語の遺伝子は1920年東大教授藤井健次郎が考案。元はドイツ語のGenでゲンと呼ばれていた。

AとT(アデニンとチミン)、CとG(シトシンとグアニン)がペアを作り二重らせん構造を作っている。向きがあり、頭側が5’、反対側が3’で、ファイブ・プライムスリー・プライム側という。二本鎖は逆平行。

DNA鑑定

微量の血痕などの鑑定のため含まれるDNAを増幅する。95℃に加熱すると2重螺旋が1本鎖に分かれる。55~60℃に保持して増幅したい領域に対応するプライマーを入れてDNA鎖と会合させ(アニーリング)、72℃でDNA鎖の複製を行う。
試料を入れて温度を調節するだけで目的領域のDNA鎖だけを特異的に増幅できるのがPCR(ポリメラーゼ・チェーン・リアクション)という。

極微量のDNAを2時間で100万倍に増幅できる技術で犯罪捜査親子鑑定農産物の産地特定等に利用されている。キャリー・マリス博士は1993年ノーベル化学賞を受賞した。LSDをやっているからノーベル賞はもらえないだろうと思っていたそうだ。麻薬常用は褒められたことではないが、この業績はすごいことである。50歳過ぎてもサーフィンやっているような先生だった。2019年亡くなったのでここまでCOVID-19蔓延で一般人にPCRが知られることになるなんて、思いもしなかったであろう。いつかこの技術も時代遅れになるのかも知れないが・・・。医学の進歩は早い。アーメン。

DNAメチル化

炭素原子にメチル基(CH3)が付加することでその遺伝子が使えなくなる異常。
大腸ガン、乳ガン、前立腺ガンなど多くのガンで見られる異常。

PCR法(ちょっと専門的かも?)

DNAあるいはRNA断片を大量に増幅する酵素的化学反応。増幅したいDNA領域の2つの3′末端にそれぞれ相補的な2つのオリゴヌクレオチドプライマーを用意し、試料DNAを熟変性させ、温度を下げてプライマーとアニーリングさせた後、DNAポリメラーゼによりプライマーを伸長させる。この3つのステップからなる反応を繰り返し行うと、各サイクルの終わりで標的のDNA鎖のコピー数は倍加し、原理的にはn回のサイクル後には2n倍になる。

実際にはDNA、プライマー、4種のデオキシリボヌクレオシド三リン酸、Taq DNAポリメラーゼのような耐熱性酵素を最初に混合し、周期的な反応をコンピュータ制御の温度可変ブロックを用いて行う。増幅されるDNA量は最初こそ指数関数的に増加するが、反応に必要な物質の失活、DNAの自己アニーリング、非特異的DNAの増殖のために次第にプラトーに達する。出発材料がRNAの場合は、逆転写酵素によってcDNAに変換してから行う(RT‐PCR;reverse transcriptase PCR)。目的に応じて多くの変法が開発されている。

アミノ酸配列しかわからない場合は、遺伝暗号表から考えられるすべての配列をもったプライマーの混合物が利用できる(degenerate PCR)。
cDNAのどちらかの末端にアダプターを付加することによって、片方だけが特異的なプライマーを用いてcDNAの一部を単離できる(RACE)。その他にも外側と内側の2組のプライマーをタンデムに2回続けてPCR法を行うことにより、反応の特異性や増幅率を高める方法(nested PCR)、数組のプライマーを一度に用いる方法(multiplex PCR)、コピー数既知の競合的なDNA断片を出発材料に加えることによって標的DNAの定量を行う方法(competitive PCR)等がある。PCR法は分子遺伝学における最も重要な技術の一つ
キャリー・マリス博士はこの発明により1993年ノーベル化学賞を受賞した。

メンデルの研究

チェコ生まれで修道院の司祭グレゴール・メンデル(1822~1884年)は1865年研究結果「遺伝の法則」を自然研究会で発表したが何の反響もなかった。
当時の細胞学の権威たる学者にも論文を送ったが数学が使われていたため理解されず放置された。
1900年3人の学者に再発見されるまで埋もれてしまっていた。気象学者でもあった。

セプチン9

血中を流れるセプチン9遺伝子のDNAメチル化を調べることで大腸ガンの診断ができる。
便潜血検査でなく血液採取で済む。感度や特異性も同じくらい。

遺伝と環境

  • 身長:62%が遺伝、38%が環境→ こればかりは努力ではどうにもならない。           
  • 血圧:44%が遺伝、56%が環境→ 環境とは生活態度のことであろう。            
  • 知能指数:56%が遺伝、44%が環境→ 遺伝を言い訳にせず、勉強せよ!(個人的見解)

ゲノム

ヒトとチンパンジーのゲノムの差は1.37%、ヒトとゴリラは1.75%しかない。ヒトとヒトでは0.1~0.3%(DNA塩基対1/1,200個)は違っている。その違いが髪・目・肌の色、性別、体格、ある病気になりやすさなどの体質の差となっている。
遺伝子のワンセット。肺魚やサンショウウオは400億個もありヒトよりゲノムサイズは大きい。
遺伝子の数は大腸菌が4,100個、トラフグが22,000個、トウモロコシが32,000個もある。
しかし遺伝子の数がそのまま生物の複雑さに比例しているわけではない。それが生物の不思議か。

相補性

ゲノムAがゲノムBの失活した機能を補完する性質があること。

遺伝子

1度変化すると元の姿に戻る事がない。進化非可逆の法則という。これをうまく言えたらアナウンサーになれる。

細胞融合

2種類の細胞を融合して1個の細胞にし、培養して成体にすることで2種類の性質を併せ持った新品種を創り出す技術。

抗原ドリフト

宿主の免疫システムとの鬩ぎ合いを通じて抗原性が徐々に変化すること。ウイルスの僅かな遺伝子配列の置換により抗原性が変わっていく。緩やかなモデルチェンジ。まさにこれがCOVID-19であろう。

抗原シフト

インフルエンザウイルスは複数のRNA分節に分かれている(A型では8分節)ゆえの現象。宿主が同時に複数のインフルエンザに罹患したときRNA分節の組み合わせ変換が起きることがあり、新たなウイルスができあがる。フルモデルチェンジとも言える。新種であるため過去に獲得した免疫は役に立たず、パンデミックを引き起こす。こうなったらワクチンも薬も効かない。新に作らねば。

L鎖

分子量が軽い。

H鎖

分子量が重い。5種の亜型がある。

利己的遺伝子

リチャード・ドーキンス博士が提唱した概念。

アノテーション

注釈、注解。

モデル生物

研究には、飼育しやすく、遺伝情報が分かっていて、遺伝子の機能を解析する手法が揃っている動物が使いやすい。
大腸菌、酵母、ショウジョウバエ、マウス、シロイヌナズナ、ゼブラフィッシュ、Cエレガンスなど。

マウス

実験動物の代表。ヒトと遺伝子が99%共通する。疾病に関わる遺伝子も90%が同じ。ヒトの疾病モデルを作りやすい。ただうつ病や統合失調症などの心の病は再現しにくいため精神疾患に対する新規薬剤がなかなか世に出ない。認知症に関してもモデル動物が作られ水迷路試験など空間学習・記憶機能の判定がされているが、ヒトの認知機能に反映するかどうかは難しいところ。

Cエレガンス

シノラブダイティス・エレガンスという1㎜の線虫。寄生はせず、土の中にいて細菌を捕食している。いくらでも採れる。遺伝子の勉強していたら必ず出てくる単語。

染色体(chromosome)

ヒトは23対だが、ある種の蟻は1対、ある種のシダは720対とかなりバリエーションがある。
父と母から23本ずつ受け継ぐためその分配のされ方は2の23乗通り(約840万通り)もありiPS細胞由来の精子と卵子からでもクローンを作ることはできない。よく似ている人が3人いると言われるが、歯並びが違うから私は間違わない自信がある。歯にはその方の教養と美意識、親の躾が現れる(個人的見解です)。

バー小体

不活性化された染色体。女性にはX染色体が2本あるため1本は不活性化される。男性には残念ながら1本しかないからもし不具合があった場合、遺伝病として出てしまう。だから伴性遺伝病はほとんど男性ばかりとなる。Y遺伝子には、男性らしくするためのつまらない命令文しかない(失敬!)。喉仏を出っ張らせるとか、睾丸や陰茎を作るなど。X染色体とY染色体の大きさを見てもその価値の差は歴然である。だから80歳以上生きるのは女性ばかりになるのであろう。

SRY

ほ乳類のY染色体短腕上にあるオス決定遺伝子。これが欠失するとTurner症候群となる。

ヒストン

核に存在する塩基性タンパク質。DNAが細い糸状に巻き付いている。5種類ある。

クロマチン構造

DNAとヒストンの複合体のヌクレオソームが連なったもの。これが棒状になったものが染色体。細胞分裂のときのみに出現する。染色液によく染まる。細胞染色は楽しい仕事だ。

ヒストン修飾

コア領域でないN末端、C末端の領域(ヒストンテール)がアセチル化、メチル化、リン酸化、モノユビキチン化などの翻訳後修飾を受けること。遺伝子発現制御に関わる。ガン化の原因となる。

エピジェネティック修飾

どの細胞も基本的には同じ遺伝情報を持っているはずなのに、違う臓器になるのは、これは使う、これは使わない遺伝子と目印をつけているからである。ある細胞は心臓に、ある細胞は髪の毛になるごとく、その目印は一度付くと簡単には外れないようにできている。でなければ不安定でしょうがない。

細胞内のDNAは、ヒストンとよばれるタンパク質に巻きついてできている。エピジェネティックな目印には、DNAにつく目印(DNAメチル化)とヒストンにつく目印(ヒストン修飾)のふたつがある。

クロマチン

染色質。遺伝子発現の調整に関与する。

エクソン

塩基配列のうちで、タンパク質に翻訳される領域。

イントロン

翻訳されない領域。

セントロメア

染色体のくびれ。

テロメア

染色体の末端部。これが分裂を繰り返すうちだんだん短くなっていく。そして寿命が尽きる。

ホメオスチック遺伝子

マスター制御遺伝子。遺伝子発現のスイッチとして働き個体発生を正しく導く。

CCR5遺伝子

両方に32番塩基対の欠損が見られる(両方をホモ接合という)ヒトはHIV感染に耐性を持つ。ヨーロッパ人の約10%

ケモカイン

受容体遺伝子。エイズにならない遺伝子。HIVが細胞表面のCCR5と結合しようとしても変異しているため侵入できない(罹患しない)。
✿ケモカイン:白血球やリンパ球遊走活性を制御するサイトカインの一種。炎症や免疫に関与する。

発現

遺伝子からRNAができ、タンパク質ができること。細胞毎に違いが生じるのは発現の仕方に違いがあるため。

浸透度

ある遺伝型から表現形が生じる割合。

逆位

染色体の向きが逆になっている部分。「バラが咲いた」と「バカが咲いた」は80%一致しているが、「たいさがらば」は0%。遺伝子がこんなことになれば当然に、なにがしかの不具合が出る。

色の遺伝子

赤、青、黄、黒に関する遺伝子がそれぞれ複数存在し、滲むことなく動物の体表に模様をつける。

スーパージーン

超遺伝子。染色体の特定の場所に集まり、複雑な現象を制御する遺伝子群。

SNP( Single Nucleotide Polymorphism)

スニップ。一塩基多型。ヒトゲノムは誰でもほぼ同じ塩基配列(A、G、C、Tのうちの3つが組み合わさってあるアミノ酸をコードする)をしているが、何百塩基にひとつは配列が異なるものがある。病気の解明や医薬品開発に利用されつつある。遺伝子の勉強するなら絶対覚えるべき単語。

遺伝子特許の要件

  • 産業上利用できる発明である
  • 新規性を有する
  • 進歩性を有する

チャクラバティ裁判

1972年GE(ゼネラルエレクトリック)社が申請した特許裁判。発明者はGEのインド人研究者チャクラバティ。特許は原油を分解する微生物。重油やガソリンは微生物が分解できるがタンカー事故が頻発したため原油流出で海を汚染しないため、人工的により強力に分解できる微生物(シュードモナス属の細菌)を作り出した。

特許の裁判は難しい。会社の予算でできたとも言えるし、その技術者が優秀だからできたとも言える。それを医学や化学に詳しくない裁判官が白黒つけねばならないのだから・・・。

オンコマウス

ハーバード大学からデュポンに譲渡された特許。腫瘍を発生しやすいマウス。発がん物質の感受性試験が短期間、低価格で可能、抗ガン剤や化学療法の効果の研究に役立つ。今は権利消滅したがハーバードはマウスの特許を続々申請、認可されている。医学と特許権は切っても切れない腐れ縁である。

インターフェアランス(抵触審査)

アメリカの特許申請は先発明主義を採っていたため類似した申請がなされるとどちらが先なのか審査する。
実験ノートなど証拠品の提出が求められ期間は2年、費用は1~10億円もかかった。

ユダヤ教の祭司

3,300年間父から息子へと受け継がれる職位。ヘブライ語で祭司を意味するコーエン、あるいはカーン姓を名乗る者が多い。Y染色体を見るのには最高のサンプル。

突然変異

細菌の一世代は30分程度。1日で48回交代する。人の世代交代を30年とすると、新型バクテリアは53万倍の速さで変化している。有性生殖によって遺伝子をブレンドしないととても太刀打ちできない。

突然変異率

出生1,000に対して7~9。約1/3が常染色体劣性遺伝病、1/3が常染色体優性遺伝、1/3がX染色体上の伴性遺伝病。どんなヒトでも劣性致死遺伝子を少なくとも5個は持っている
遺伝子診断で特定のヒトだけ排除しようとするのは間違っている。また環境や食生活の影響も無視できない。

精子と卵子の組み合わせ

223で約840万通りの組み合わせができる。兄弟で似ていなくても当然

点突然変異

霊長類では1年当たり1座位10-9。ヒトのゲノムは30億塩基なので1年でおよそ3個となる。

ミスマッチ修復酵素

塩基のミスマッチを訂正してくれる。この酵素の遺伝子に異常があると遺伝性非ポリポーシス大腸ガンになる。

サーチュイン遺伝子

2000年にアメリカで発見された。7種類ある。30%のカロリー制限を3週間するとスイッチが入りNAD依存性ヒストン脱アセチル化酵素が出て来て細胞修復、防御作用、ストレス応答を調整し寿命を延ばす7週間で体質が変わる

Sir2(サーツー)

酵母ではこの遺伝子が減ると寿命が短くなり、活性化されると長寿になる。
ヒトではサーチュインがこれに当たる。

テレゴニー信仰

遠隔遺伝。子の遺伝子は父の影響だけでなく、母が以前に交わった男からもあるとする考え。
昔イギリス王室では皇太子の乳母を誘惑した男は、王家の血を汚すと見なされた。実にくだらん(個人的見解)!

血族結婚

エジプトでは60%以上、日本では5.7%、フランスでは3.4%、アメリカでは0.2%。
同じ欠陥遺伝子を持っている確率が高いため、他人同士の結婚に比べ先天異常が多くなる。先天性聾唖は7倍、白子7倍、PFK(フェニルケトン尿症)10~20倍、小頭症8~10倍、全色盲8~10倍など。

性格の遺伝子

第11番目の染色体にあるドーパミン第4レセプターを作る遺伝子が長い人は、新規探索傾向が強い。
また第17番染色体が作るセロトニン・トランスポーターが非常に少ない人は不安になり易く、自殺する傾向が強いといわれている。

近交弱勢

雑種強勢の反対。近親交配を繰り返すと死に絶える。遺伝子にはバリエーションがあった方がよい。親子や兄弟での結婚(出産)を禁止するのはそのためだ。

戻し交配法

交配したF1に再び一方の親を交配する方法。繰り返していくと親に似てくる。

転座

一方のX染色体の一部が切れて常染色体の一部と交換されたもの。21番トリソミーなど。

欠失

染色体の一部が欠けているもの。

セックス・チェック

オリンピックで女子に男子の選手が混じっていないかどうか調べる。口腔粘膜を舌圧子で採取、剥がした表皮にキナクリン・マスタードをかけて蛍光顕微鏡で調べる。Yのみが染まるので、女子なら陰性になる筈。性器と染色体が違う場合がごく稀にある。

ニューロスフェア

成長因子EGF、FGFを含む培地中の懸濁培養で増殖させられる細胞の小塊。
ニューロン、アストロサイト、オリゴデンドロサイトに分化することができる。

フィーダー細胞

X線照射、細胞障害性の薬物処理を行って生化学的に活性化した状態を維持したまま細胞分裂しないようにした培養細胞。分泌する成長因子により胚性幹細胞の増殖をサポートする。

BB

1985年アメリカで報告された患者。筋ジストロフィー、慢性肉芽腫症、マックレオド症候群、網膜色素変性症を併発していた。このことから筋ジストロフィー遺伝子の片側にGKと副腎形成不全の遺伝子が、他方には慢性肉芽腫症の遺伝子が存在するとわかった。彼のリンパ球や線維芽細胞は株細胞化され保存されている。

フェロモン

ギリシャ語のフェライン(運ぶ)とホルモンの合成語。自分で造り出し、同種の間にのみ、働きかける物質。
分子が大きいので、揮発しにくい。

女王物質 ( queen substance )

階級分化フェロモンの一種。この匂いを嗅いだり、表面に付けられたりしたメス蟻は働き蟻になる。
ハチの中で女王蜂になるのは、王乳(royal jelly)を餌として与えられたメスのみ。

DNA

デオキシリボ核酸。高分子化合物。塩基(アデニン、グアニン、シトシン、チミン)とリン酸、糖(デオキシリボース)より成る。海水中には1L当たり0.2~44μg、淡水中には0.5~7.8μg含まれている。
土壌中の半減期はローム層(砂と沈泥、少々の粘土を含む土)では9.1時間、シルト(砂と粘土の間の大きさ)では15.1時間、粘土では28.2時間、下水中では1時間以内、淡水・海水中では3~5時間。海面で45~83時間。海底沈殿物では140~235時間。

Y染色体

遺伝子の数はたった26個!男になるための情報しかない。X染色体は407個ある。

HLA( Human Leukocyte Antigen)

ヒト白血球抗原。これが合致すると拒絶反応は起こらない。細胞の核の中にある6番目の染色体に乗っている。同じ両親の子供(同胞)ふたりが一致する確率は1/4。一卵性双生児は完全に一致する。指紋は違うが。

800億の組み合わせが考えられる。しかし6個の遺伝子は第6染色体の近くにあって、一塊となって遺伝するので、父の2本1組、母の2本1組で子には4種類の組み合わせが考えられる。
故に、同胞が一致する確率は1/4となる。同じ型でない同胞から臓器移植するなら、生着率は他人からしたのと同じ。

HLAの一致

DR、DQ、DP、A、B、Cの6つの組み合わせで違うが、重篤な拒絶が起こらないためには、A、B、DRの3種が一致すればよい。計算上は15万人にひとりだが、実際はもっと多い。白血病に対して行われる造血幹細胞移植で適合する提供者を探すのが大変なのも多型性が大きいため。
第6番染色体の近接した六つの遺伝子座(ローカス)の上に存在する。

プライマー

増幅したい配列と対になる相補的配列(アデニンに対してはチミン)を持つ人工的な20塩基ほどの鎖。

HAC

ヒト人口染色体。

チャップリン(1889~1977年)認知事件

ロンドン生まれ。アメリカで若い女優と関係を持ったが、別れた。その後彼女から認知訴訟を起こされた。血液型は彼がOで女優がA、こどもがBだった(え!)のに、陪審員の評決で養育費と弁護士費用を支払うよう命じられた。

活性酸素

生体内に酸素を入れるとそのうち2%が活性酸素になる。不安定で反応しやすいため、DNAを傷つける。
酸素呼吸で生存している以上、それは宿命である。

免疫寛容(トレランス)

胎児が母体内にいられるのはトロホブラスト(免疫バリア)によって血液が直接混ざらないようになっているから。これがなければ異物として排除されてしまう。特定の抗原(この場合は赤ちゃん)に限って免疫反応が起こらないこと。

MHC抗原(major histocompatibility complex)

主要組織適合抗原。ヒトの60兆個の細胞のほとんどすべてに付いているタンパク質の自己マーク。
第6染色体のHLAがMHCを作る設計図。

ハプテン

免疫原性を欠き、反応原性のみをもつ抗原。 特異抗体と反応はするが、抗体やリンパ球の増殖や分化を誘導しない性質をもつ物質。 不完全抗原とも呼ばれる。 脂質や核酸などの分子量数百以下の低分子。

シアリルルイス抗原

Ca2+依存性に結合するセレクチンのリガンド糖鎖抗原。X、A、Cがある。

骨髄採取

全身麻酔をかけ、腸骨(骨盤の大きな骨)に何ヵ所針を刺して採取する。麻酔のリスクがある。

骨髄冷凍

マイナス196℃の液体窒素中に凍結し、移植する際解凍する。

シアトル

移植と言えばここ、フレッド・ハッチンソンガン研究センターのこと。世界一の骨髄移植センター。

MLC検査

混合リンパ球培養のこと。ドナーとレシピエントの血液を混ぜ合わせて相性を見るテスト。

末梢血幹細胞の採取

成分献血の血小板を取る機械でできる。2ヵ所に点滴を入れ、2時間半血液を引っ張り、幹細胞だけ取って残りは体へ戻す。これを2~3回繰り返し冷凍保存しておく。痛くはなくお喋りや読書もできる。

クラス100

NASAの基準で1cm3中のチリが100個以下のレベルの無菌室。骨髄移植の患者の看護に必要。高性能フィルターで換気され、ビニールカーテンで仕切られ、手袋が着いているのでそこから手を入れて採血や処置を行う。
体を拭いたり清掃したりするため、看護婦が1日1回だけ入る。前処置に平均9日、術後26日間をここで過ごす。
本やおもちゃはすべて消毒してから入れる。

連鎖

別々の遺伝子が同じ染色体の上に乗っていること。

フィラデルフィア染色体(Ph1)

22番染色体の長腕の一部が欠損している。慢性骨髄性白血病(CML)に多く見られる。

1960年、NowellとHungerfordにより慢性骨髄性白血病(CML)患者に見出された染色体異常。発見の場に因んでフィラデルフィア染色体と呼ばれる。当初G群21番染色体の長腕の欠損と考えられていたが、分染法の発達により9番22番相互転座であることがわかり、t(9;22)と記載される。

この異常はCML患者の90%以上に見られ、顆粒球系のみならず、赤芽球系、巨核球系細胞にも見出されている。近年、分子生物学の進歩により、9番染色体上のoncogeneであるc‐ablが22番染色体の限られた切断部位(bcr)の近傍に転座していることが判明した。その結果正常では見られないc‐abl mRNAが形成される。

この遺伝子産物は正常のc‐ablと異なり、tyrosine kinaseを有しており、CMLにおける細胞増殖との関連が注目されている。Ph1染色体はALLの一部にも見られるが、この際はaberrant c‐abl mRNAは形成されないことが多い。

トリソミー21

本来2倍体であるところが3倍体になっている。

知能テスト

1905年フランスの心理学者ビネにより考案された。公立学校の教育についていけない子供たちに援助の手を差しのべることが目的だった。イギリスの心理学者バート(ゴールトンの知り合いで優生思想の持ち主)が英語に翻訳してから遺伝的に劣った者は排除しようという意味を持つようになった。
そのせいでイギリス、特にアメリカでは遺伝的精神遅滞者への強制断種と連動し、不妊手術を強要することになった(ミシシッピー盲腸手術)。

メンサ

知能テストで上位2%に入る人たちの国際団体。登録した女性は卵子を売ることもできる。特に白人で金髪だと高いらしい。知能の高い子が欲しいヒトは一定数いるだろうが、売り買いとなるとどうなのか・・・。

縄文人

現代人より労働が苛酷なので30年も老化が早かった。食べ物も硬いので、歯の擦り減り方も凄まじかった。
平均寿命は15歳(!)、江戸時代は40歳。

瓶首効果 ( bottleneck effect )

人口数の大変動により、一部の遺伝子だけが次世代に受け継がれること。コンピュータの計算によれば、ヒトの初期は最低500個体(1万?)以上と考えられる。

セントラルドグマ

遺伝情報の流れ。すべての細胞に共通な基本原理。複製、転写、翻訳のルーチンを指す。
DNAが2倍に分裂 → RNAに伝わる → 塩基配列がアミノ酸配列に読み替えられる、の順で進むこと。

関連情報はこちらにも→ 医学用語:コロナに限らず、情報を理解するには多少の知識が必要です。 

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