体もお財布もすこやかにする情報を発信する雑学サイトです。

すこやか084.org

カテゴリー

血液:赤血球、白血球、血小板、血管のこと、どのくらい知っている?

2021/09/05
 
躑躅
この記事を書いている人 - WRITER -
Author
blood cell
細い血管を流れやすい形の赤血球

お食事中の方は若干のご注意を!

スポンサーリンク

血管

全部合わせると10万Km、地球を2周半する程の長さ。動脈、静脈、毛細血管がある。ほとんどは毛細血管

血流の速度

毛細血管では秒速0.06~0.01㎝、大動脈では11~16㎝。

血液

血球と血漿(無形成分)から構成されている。健康人の循環血液量はおよそ体重の1/12~1/13である。
男性の平均値は80 mL/kg、女性の平均値は75 mL/kgである。血漿量は男女差がなく45 mL/kgであり、赤血球量は男性35 mL/kg、女性30 mL/kgで男性の方が多い。

血液の色は赤血球に含まれるヘモグロビンによるもので、動脈血は酸素結合ヘモグロビンの鮮紅色、静脈血は脱酸素ヘモグロビンの暗赤色を呈する。
全血比重は1.050~1.060、相対粘度は4.5、浸透圧は体温(37.5℃)で7.72気圧、0.9%の食塩水と同等である。
血液の浸透圧は主として血漿アルブミンにより維持されている。未だに人工血液はできていない。

血漿

水を主成分とし、タンパク質(7.3 g/dL)、糖、脂質、電解質等が溶解している。血漿の中には血液凝固因子が含まれている。
血液が凝固した後に遠心分離すると、血清(さらさら系)と血餅(ねっとり系)に分離することができる。

血球は赤血球、白血球、血小板から成る。健康成人の末梢血における血球数は、赤血球男性410万~550万/μL、女性380万~480万/μL、白血球数4,000~9,000/μL(好中球45~60%)、血小板13万~40万/μLである。
赤血球はヘモグロビンをもち、これが酸素を肺から組織に、また炭酸ガスを組織から肺に運搬している。
顆粒球、単球は食菌、異物処理等を、リンパ球は免疫を担当している。

血液循環

細胞成分45%と血漿成分55%からなる。ウィリアム・ハーヴェーが血液は体内循環していることを証明した。
安静時4.9リットル/分の血液が心臓を出て行く。赤ちゃんは全身の骨の骨髄で作られるが、成人は胸骨・脊椎・肋骨・骨盤など限られた骨髄でしか造られない。毎日赤血球は2,000億個、白血球は1,000億個、血小板は1億個が造られている。

血球

ヒトの体内で最も早い細胞分裂で作られる。3,000億回/日。造血は葉酸に依存している。葉酸が欠乏すると骨髄での造血が停止、未熟な血球が組立ラインを詰まらせてしまう。これが栄養失調である。一種類しか食べないようなダイエットは危険である。ヒトは雑食にできている。

赤血球

骨髄の幹細胞から分化して4~7日で成熟する。核を持っていないが、100~120日寿命があり、1日1mm3当たり4~5万個が更新されている。寿命を迎えると脾臓で白血球のマクロファージに貪食され分解、老廃物として便や尿として排泄される。1種類のみ。

白血球

ヒトの血中に平均5,000~8,000個/mm3。2,000個以下になったら要警戒、1,000以下は無菌室へ入れる。
3~21日の寿命。体内に侵入してきた細菌や異物を貪食し、消化分解して無毒化する。顆粒球が60%、リンパ球が35%、マクロファージが5%が普通の状態だが、ストレスなどで顆粒球が増えると体を壊す。

赤血球、血小板は一種類なのに、白血球は多彩。好中球、好酸球、好塩基球、Bリンパ球、Tリンパ球、ナチュラルキラー細胞など。生体防御に不可欠。骨髄で作られる。骨髄系細胞とリンパ系細胞に大別される。

芽球

白血病で増える。正常な白血球でなく、巨大な悪性の白血球。白血病になると通常5,000個が90,000個にもなる。そのうちの95%が芽球。過剰に産生されたリンパ系細胞は成熟できないため微生物と戦う本来の機能が果たせない。
免疫学的には貧困状態といえる。

好中球

寿命は半日程度。細菌や真菌などの異物を処理し、自然免疫を担う。先天性、後天性、薬剤性の何であれ、質的・量的異常は、感染症を引き起こす。機能の異常は、接着能、遊走能、貪食能、殺菌能がある。

血小板

2~5nm(ナノメートル)の大きさで20~50万個/mm3ある。寿命は3~5日。血液凝固(止血)させる。減少が著しい場合は点滴を外す。血液が固まらず腕が内出血で黒く脹れるため。凍結保存できないため4日しか保管できない。あるのは哺乳類だけ。鳥類や爬虫類には栓球という核を持った細胞が止血を担当する。トロンボキサンA2も凝集に必要。

iPSで血小板

京都大学とメガカリオンが共同で研究している。iPS細胞から高品質の血小板を産生、計画的安定供給が可能で安全性が高い、血液製剤の開発。

血小板製剤は非常に大量の細胞を必要とする。例えば網膜色素細胞が約1万個、ドーパミン再生細胞が約100万個、神経幹細胞が約1,000万個の細胞数を使用するのに対して、血小板製剤は2,000~3,000億個の細胞数が必要となる。しかも継続的に輸血する場合は、その回数分の細胞数が求められる。

しかし大量の細胞数が必要なのに、血小板は冷凍保存ができず、常温の保存期間はわずか4日
1900年、オーストリアの病理学者カール・ラントシュタイナー博士が血液型を発見し、赤血球はABO型があるとわかり、その後白血球にもHLAという型があることがわかり、移植医療も始まったが、輸血に必要な血液は依然として献血に頼っているのが現状。献血以外の方法で血小板製剤の大量生産が可能になるのであれば、願ってもない話である。

心配なのはiPS細胞のガン化リスクだが、ガン化リスクはないそうだ。
メガカリオン社によれば、「iPS細胞を作製する過程や培養する過程でゲノムに傷がつくことで、iPS細胞がガン化するリスクや、iPS細胞から目的の細胞へ分化させる際に分化が不完全で、未分化なiPS細胞が混入することで奇形種が生まれるリスクがある。

しかし血小板は、巨核球の細胞質から産生されるもので、核を持たず、増殖する能力がないこと、製剤化に当たっては放射能照射が可能なことから、がん化リスクをなくせる。」とのこと。早く上市されることを切に望む。

より詳しく知りたい方は京都府HP→ https://www.pref.kyoto.jp/sangyo-sien/company/megakaryon.html

凝固因子

12個ある。ひとつはカルシウムイオン、他はタンパク質。必要なときにだけ活性化される。トロンビンがフィブリノーゲン、フィブリンへと分解する。フィブリンが重合してポリマーになり、架橋され、強固な血栓が作られる。これを二次止血という。フィブリンに至るカスケードにはカルシウムイオンが必要。輸血の保存にクエン酸ナトリウムを使うのはクエン酸ナトリウムがカルシウムと結合して不溶性の塩(えん)を作り凝固反応にカルシウムを参加できなくさせるため。

自己血預血

手術の時輸血できるように前もって自分の血を-120℃で凍結しておくこと。20年間保管できる。
1985年アメリカのダクソール社(精子銀行)が承認を受けて営業を始めた。
今では日本でも普通に行われるようになった。

希釈法、回収法、貯血法があり、貯血法は手術の前に400mlを2回採血する。感染や発熱のある患者さんはできない。
自己血採血に鉄剤は必須。鉄剤を服用すると便が黒くなるが、びっくりしなくて大丈夫。
患者さんによってはエリスロポエチンという赤血球を増やす薬の注射をすることもある。

詳しく知りたい方は輸血学会へ→ http://www.jsat.jp/jsat_web/jikoketuyuketu_toha/index.html

血管

3層構造で厚く柔軟性に富んだつくりになっている。破れるのは高血圧ばかりが原因ではない。
ストレス、有害物質、酸化・糖化などでも血管内皮が傷ついて弱くなる。重量挙げの選手はバーベルを持ち上げるとき瞬間的には血圧が300を超えるが破れはしない。実験的には1,500にも耐えられる(本当かいな?)。

自律神経がその都度最適な血圧を決めている。朝の血圧が高くなるのはこれから活動するため。激怒、心配、不安などで血圧が上がるのは血の巡りを良くしてストレスに対処するためである。
心穏やかなとき、寛いでいるとき、笑っているときは自然に下がる。いつもそうならかなり恵まれた人だ。
セラピードッグや猫を撫でるだけでも血圧は下がる。「ヒトは血管とともに老いる」は蓋し名言である。

動脈

大動脈は直径3㎝。分岐のたび細くなり細動脈は0.01㎜、さらに細い毛細血管となり静脈に繋がる。怪我で傷つかないよう体の深い所を走っているが、首、手、足では比較的浅い所を走るため脈を取ることができる。
中膜は伸縮性と弾力性がある。

大動脈

体の隅々、毛細血管まで血液を送るのが仕事。肺動脈へ送られる血圧が25㎜/Hgなのに、大動脈は120~140㎜/Hgと5倍以上の血圧がかかる。腎臓の糸球体は毛細血管の集まりであるため、血管壁が薄くできている。
そこで赤血球を小さくして通りやすくしている (上の写真参照↑)。

カエルなどの両生類は肺と大動脈に分かれていないため血圧はすべて一定(30㎜/Hg)なので赤血球が大きくても問題ない。

終動脈

他の動脈と吻合のない動脈。脳、肺、肝臓、腎臓、脾臓、心臓にある。

側副循環

動脈同士の枝が吻合し、一方が閉塞しても他方の血流が維持され循環障害が起きないようになっている。
しかし終動脈はこれがないため詰まるとその先が壊死しやすい。

肝門脈

腸で吸収された薬は肝門脈という静脈を通って肝臓に流れ込む。この肝臓での解毒が有り難い場合(毒)と残念な場合(治療薬、抗ガン剤など)がある。

静脈

血管壁は動脈より薄く弾性組織を欠くため弾力性はない。皮膚の表面にある。血液が逆流しないよう下肢などでは静脈弁が付いている。逆流防止弁は一度壊れると元に戻らない。これより下の血管に血液が溜まることでむくみを引き起こす。下肢静脈瘤になることもある。

足の静脈

中心的な深部静脈と皮膚の浅い所を無数に走る表在静脈がある。深部と表在を繋ぐ細い血管が穿通枝。脹ら脛(ふくらはぎ)には筋ポンプ作用があり、歩いたり運動したりすることで収縮と弛緩を繰り返して静脈を自然と圧迫、血液を押し上げて流れを促進する。足を動かさないと機能しない。だから座りっぱなしの生活は体に悪いのだ。

表在静脈

大伏在静脈と小伏在静脈がある。

伴行静脈

動脈と併走する静脈をいう。

毛細血管

内皮細胞から成る。総延長はおよそ10万㎞。自律神経が並走している。自律神経の制御により交感神経が優位の時は毛細血管が閉まり、副交感神経優位の時は緩められることで血流がコントロールされる。
夜間に副交感神経が優位になると緩められて熱が放散され深部体温が下がり、深い睡眠が得られる。弛んだ毛細血管を介してホルモン、栄養素、酸素が運搬しやすくなり、メラトニンや成長ホルモンも全身に運ばれ細胞に引き渡される。
ストレスや夜勤で交感神経優位だと血管が縮んで物流が滞った道路のようになる。

また、加齢により老化し脱落する。内皮細胞の間に隙間ができて栄養分や老廃物が漏れ出てしまう。
毛細血管の形が崩れ血流が乏しくなったのをゴースト化という。これが継続すると脱落してなくなっていく。
60歳代では20歳代の4割になる。悲しいかな、これが老化というものである。運動と栄養、禁煙で立ち向かうしかない。

関連情報はこちらにも→ 人体:組成、常在菌、体重、廃用萎縮、化成、AGE、呼吸法など。


この記事を書いている人 - WRITER -
Author

- Comments -

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


Copyright© すこやか084.org , 2021 All Rights Reserved.