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目:白内障、緑内障、ドライアイ、加齢黄斑変性、まつげについて!

2021/09/05
 
Odd-eyed cat
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目は大切です。
ついこする習慣が、あなたの老後を暗くする!

心臓も肺も大腸も、皮膚以外は外界に晒されず、体腔内に大事に収められている。
だが目は裸の臓器。汚い手で触ることもできる。
他人様の唾液が飛んで入ることもある (よくあった!)。その危険性をもっと考えてほしい。目の病気には白内障、緑内障の他にも涙小管閉塞、鼻涙管閉塞、流涙症、眼瞼炎、涙嚢炎などがある。

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角膜障害

コンタクトレンズによる障害が増えている。コンタクトレンズにより角膜が酸欠となり角膜細胞が表面から死んでいく。
使い捨ての製品を日数を超えて入れっぱなしにする方がままいるが、大事な目のため、費用をけちってはならない。

網膜剥離

visual deficit
目が悪くなる原因は?

近視の人ほど罹りやすい。加齢もリスク。大きく分けて3種類ある。

  • 裂孔原性網膜剥離:網膜に孔が開き,液化硝子体が網膜下に流入する。外傷後、アトピー性皮膚炎患者が目を掻くことでも生じる。
  • 牽引性網膜剥離:線維血管増殖膜が収縮する。糖尿病網膜症がこれ。
  • 滲出性網膜剥離:炎症性疾患(原田病,後部強膜炎など)、多発性後極部網膜色素上皮症、加齢黄斑変性、網膜血管病変(網膜血管腫、コーツ病など)、脈絡膜腫瘍などのせいで滲出液が網膜下に貯留する。

硝子体はゼリー状のタンパク質で水晶体の後方にあり目の8割程度を満たしている。若いと保水力があるが加齢とともに保水力が落ち、液化してくる。縮んで液化してくると硝子体膜が網膜から剥がれてくる。網膜に裂け目ができると水分が入り込み網膜が剥がれ、視野欠損となる。
早期発見の目印は飛蚊症を見逃さないこと。眼底検査でわかる。進行したら手術以外にない。放置すると失明する。

強膜バックリング手術と硝子体手術がある。中高年の網膜剥離ではこちらが一般的。50歳以上では同時に白内障手術をすることもある。
両目に起きることは稀だが片眼に起きた人は可能性が高いため予防的にレーザー治療することもある。
網膜は再生することなく、人工物と交換したり移植したりすることもできない。術後は腹臥位で顔を下に向けて寝なくてはならない。

羞明

通常は苦痛を感じない光量に対して、眩しく不快に感じる状態のこと。眼内に入る光量の調節、光の通過障害、網膜の光刺激受容、刺激の伝導路(視路・中枢)が障害されて生じる。

複視

物が二重に見える状態。外眼筋、動眼神経、滑車神経、外転神経の障害で起きる。
原因は脳の血管性病変、脳腫瘍、頭部外傷、糖尿病など。

眼瞼下垂

動眼神経麻痺で起きる。突然現れることが多い。未破裂の脳動脈瘤が原因。命取りになることもある。コンタクト・レンズの使用、アトピーさんの擦りグセ、化粧品の使用・落としなどで思った以上に負荷を与えている。

眼精疲労

ブルーライトは紫外線に近い380~500㎚の波長の光で高いエネルギーを持つ。散乱や回析する性質があり、瞳孔反応を誘発して眼精疲労の一因となる。睡眠の深さや睡眠リズムを調節するホルモンのメラトニンの分泌に影響を与え、夜間にブルーライトに曝露され続けると概日リズムが狂う。睡眠障害やうつ病を引き起こす可能性もある。就寝2時間前にブルーライトの遮断や部分的制御する眼鏡を着用するなどすると夜間のメラトニン分泌が上がり睡眠の質が有意に上がった。ドライアイにも効果があった。

一方ブルーライトの一部のバイオレット光(360~400㎚)が小児の近視進行(眼軸長伸長)を抑制するとする報告もある(慶応義塾大学眼科学教室の研究)。

アルゴンレーザー

緑内障の治療と称してアルゴンレーザーで何十発も穴を開ける医師もいる。
レーザーで角膜の内皮細胞が障害を受け1,000個/㎜2以下まで極端に減ることもある。角膜が濁り角膜移植が必要となる。
患者がいい医師を見つけるのは困難である。たいていの診療科では「~科認定医」というのを認めているのでそれを頼りにするのが一法。ドクターを「近いから」だけで選ぶのはリスキーである。アメリカのように広かったら交通費と往復の手間も馬鹿にならないが・・・。

中心性漿液性脈絡網膜症

網膜にある黄斑が突然浮腫む。視野の中心が黒く見えたりものが実際より小さく見えたりする。ものが歪んで見え視力が低下してくる。

輻輳不全

近くのものを見ると目が内に寄ってくる(より目)が、これを輻輳という。この運動がうまくいかないと目が疲れる。
むち打ち症や脳の病変などが原因となる。

霧視

緩徐な視力低下。かすみ目。

核白内障

年齢がいくと近くが見えやすくなる。水晶体の中央部の核が硬くなり屈折力が増えるため。第二の近視化。

白内障

加齢が原因で目の中の水晶体に濁りが出てくる病気。40歳代から始まる方もいる。80歳代では100%が白内障。
老化現象のひとつ。霧の中にいるようにぼんやり霞んで見える。両目で見ているときは脳がカバーし合うので初期では気づきにくい。一度なると元に戻らないため、改善するには手術しかない。

角膜を切開、水晶体を超音波で吸い出しアクリル樹脂製の折り畳み式眼内レンズを埋め込む。年間100万件行われている。安全性が高く翌日から見えるようになる。施設により日帰りも可能。眼内レンズは厚みの自動調整機能がないため近くを見たいか遠くを見たいかを選択することになる。

慶應大学病院では保険診療と併用できる多焦点眼内レンズ手術を行っている。日常生活をほぼ眼鏡なしで送ることができる。片眼につき30~40万円と普通レンズの約10倍。眼内レンズ挿入後、近視や乱視の矯正のためレーシック手術もできるが保険適用外で追加16万円ほど。

オーダーメイドの多焦点乱視矯正眼内レンズは全額自費で片眼70万円ほど。喫煙 (リスク3倍!) 、長時間屋外にいる、パソコンやスマホ使用時間が長い、紫外線・赤外線・放射線、偏食、強度の近視、糖尿病、長期大量のステロイド内服もリスクとなる。

眼の周りは皮膚が薄いためステロイドの体内吸収率が高い。眼軟膏を塗る際は注意。抗精神病薬のクロルプロマジンも白内障を引き起こすとされている。紫外線をたくさん浴びる人ほど進行が速い。活性酸素が発生して遺伝子を傷めるため。ガラス職人や溶鉱炉で働く人たちは特になりやすい。治療薬はピレノキシン、グルタチオン、唾液腺ホルモンなど。

費用については慶応大学病院眼科に要確認。→ http://www.hosp.keio.ac.jp/annai/shinryo/ophthal/

先天白内障

妊娠中に風疹に罹るとなりうる。多くは遺伝による。妊娠前に風疹、トキソプラズマなど、抗体検査をするのが望ましい。

白内障検査

問診→視力検査→屈折検査→眼圧検査→眼底検査→網膜電図検査の流れで進む。「眼科、皮膚科も医者のうち」というが、失礼な話である。眼科医が糖尿病を発見することもよくある。動脈硬化は目の血管にも現れるのだ。

フレチョップ法

白内障の術式のひとつ。水晶体の核を細かく砕いて吸引、眼内レンズを移植する。小さな切開で済むため3~4分で済み1日で30~50件の手術をこなせる。

緑内障

欠損した視野は戻ることがない。手術法は実にいろいろある。目薬やYAGレーザーで眼圧が下がらないとき手術適応となる。
いずれも入院が必要。レーザー治療より周辺虹彩切除術や白内障手術で対応する方が望ましい。

  • 線維柱帯切除術 (トラベクレクトミー:trabeculectomy)
    眼に局所麻酔をし、結膜と強膜の半分を剥がし、穴を開けた後に縫合する。結膜の下に房水の排出路と水を溜める濾過胞を作り流れを円滑にする。約60~90分かかる。
  • インプラント手術、流出路手術、iStent挿入術、レーザー線維柱帯形成術(laser trabeculoplasty)、レーザー虹彩切開術、隅角切開術、隅角癒着解離術、毛様体破壊術、レーザー隅角形成術など、種類が多い。

緑内障の続き

眼圧が高い事で視神経が傷害され視野が欠けていく。進行すると失明する。日本人の失明原因の第一位。40歳以上の5%が患っている。
しかし正常な眼圧なのに起こる正常眼圧緑内障もある。日本人の緑内障の7割を占めるため油断はできない。

自分で早期に気づくことは難しく、発見が遅れがち。目の視野が一部欠けても他方の目が補ったり脳が補正したりするため意外と気づきにくい。年齢がいったら眼科での定期健診が肝要。できれば誕生日などを設定すると忘れずに済む。会社の健康診断ではあまりやってくれないだろうから。

急性緑内障

眼球の奥行きが短い人、若いとき視力が良かったという遠視の高齢者が発症しやすい。
長時間のうつむき仕事、暗所、強いストレスなどが発作の誘因となる。
頭痛や吐き気で風邪と間違われ、治療開始のタイミングが遅れる可能性が高い。

ステロイド性緑内障

ステロイドに反応して眼圧が高くなる。同量服用していても反応は体質による。

黄斑変性

受ける光の量が日常的に大きいほどリスクが上昇する。感覚刺激を過剰に受けると老化が進む。

加齢黄斑変性(AMD)

欧米では失明原因の1位、日本では4位。視野の中心部が損なわれる。字が歪んで見える、大きく見える、小さく見える、などいつもと違っていたら注意。50歳以上で発症、男性に多い。網膜の細胞の老化が原因。多くの場合片目から起きる
加齢、喫煙、肥満、強い日射しがリスクとなる。新鮮な野菜はリスクを減らす。偏食せず、野菜を食べよう。
フルーツは野菜の代わりにはならない

  • 滲出型 :新陳代謝が衰え網膜組織に老廃物が溜まり新生血管が発生する。進行が速く重症になりやすい。日本人は8割がこちらの型。紫外線、動脈硬化が原因。軽症なら血管新生を抑制する薬を月1回で3回打った後間隔を調整する。視力は改善されるが歪みは消えない。3割負担でも1回6万円する。数回で終わるか数年続けるかは人による。レーザーで新生血管だけを焼き切る光凝固療法なら1泊の入院が必要。
  • 萎縮型:網膜の視細胞が死滅する。有効な治療法はない。視力低下のスピードも緩やか。遺伝的背景がある。若いとき目が良かった人ほどなりやすい。近視の人にはほとんど見られない。最もリスクを上げるのは喫煙(2倍!)。日本人の発症者に男性が多いのはそのため。紫外線を避け亜鉛カロテンを摂取する。

加齢黄斑変性症の続き

iPS細胞を使う再生医療研究のうち最もヒトへの応用が早いとされている。アメリカでは中途失明の原因1位。日本でも高齢化により患者数は増えている。加齢により網膜の黄斑部が萎縮、変性することで視力が悪化する。中心部が見えないのでQOL(クオリティ・オブ・ライフ)を低下させる。日本人の視覚障害の原因4位となっている。

非浸出型(萎縮型)と浸出型(血管新生型)の2種があるが萎縮型には有効な治療法がない。血管新生型には血管新生を阻む目薬を目に注射、レーザー照射して新生血管のみを閉じる治療が行われているが、強いレーザーの照射は新生血管と接触している網膜の視細胞も破壊するため絶対暗点(光をまったく関知できない一点)を生じさせてしまうこともある。

移植しやすい角膜と違い網膜色素上皮細胞は拒絶反応が激しいため自家移植できるiPS細胞なら問題が少ない。
色がついているため他の細胞と区別しやすいのも利点。
iPS細胞の欠点であるガン化しやすい点も移植する細胞数が少なく元々腫瘍化しにくい組織である点、有利である。

滲出型の治療としては抗VEGF薬の眼球内注射。欧米では月1回が一番よいとされている。完治はしないものの症状を抑えると評価されている。
欠点は注射を中止すると再び悪化するリスクが高くなること。また白目の出血、痛み、稀に感染症の眼内炎などが起きる。日本では保険適用ではあるものの、3割負担でも4~5万円と高額。

また毎月では眼科外来が患者で溢れてしまうため、日本では今のところ2年間に7回の注射にしようということになっている。目の健康維持には免疫が重要。歩くことで血液循環を良くすると目の病気も改善、予防できる。AGE(終末糖化産物)は避けるようにしよう。

シュタルガルト病

遺伝性の黄斑変性症。中心視野の衰え、網膜黄斑部や網膜色素上皮の萎縮・変性、網膜後極部に多数の黄色斑が存在する。
組織病理学的には、網膜色素上皮にリポフスチンが蓄積する。
シュタルガルト病の病因遺伝子は、現在までに4つ報告されている。

アムスラー検査

加齢黄斑変性のテストに使う。

黄斑ジストロフィー

非常に珍しく若年層に多い。多くは遺伝性。

色盲

錐体光受容体のうちひとつ以上に生まれつき障害があると色盲になる。男性の8%は赤緑色盲。

色覚異常

日本では男性の20人にひとり、女性の500人にひとりが有する。伴性劣性遺伝だが、左利きと同程度で稀な異常ではない。色覚検査が2003年から任意となり成人でも気づかない人が多い。ピンクと灰色の見分けがつけにくいため肉の焼き加減がわかりにくい (それは不便!)。
周囲の人に確認するとか、ややウェルダンよりにして生焼けを避ける。

外斜視

黒目の片方が外に向く状態。いつもなっていれば恒常性外斜視、出現する時と出現しない時があれば間欠性外斜視という。遮蔽試験で診断する。

ぶどう膜炎

角膜、強膜の内側で眼球をすっぽり包んでいる膜。その内側に網膜があり視神経が張り巡らされている。失明に繋がることもある。子どもから高齢者まで誰でもなりうる。サルコイドーシス、ベーチェット病によるものが4割以上を占める。
他にウイルスや細菌、真菌、寄生虫による炎症が2割弱。稀に悪性リンパ腫によることもある。

睫毛内反

俗に言う、逆さまつげ。睫毛が眼球側に向く。実に痛い。

睫毛(しょうもう)乱生

睫毛(まつげ)が二列、三列に生える病気。50歳代以降に多い。睫毛が眼球を傷つける。これも痛い。

ドライアイ

日本では10人にひとりが罹っている。涙の蒸発が多くなり分泌が減ると角膜が乾燥して傷つく。目がごろごろしたり開きにくくなったりする。
窓を閉め、エアコンをつけ、パソコンをずっと見るなど、涙が蒸発する最悪な条件。
メールやゲームも目の乾燥を助長する。
特にソフトレンズは目の乾燥に拍車をかける。

中年以降の女性はシェーグレン症候群(ドライアイ、ドライマウス、ときに関節痛が見られる)に注意が必要。

ドライアイの続き

高齢者は涙の分泌が減り質も低下している。事務職は画面を見続けることで瞬きが減っている。
またエアコンの効いた場所は乾燥もしている。
喫煙はニコチンが血管を収縮させ一酸化炭素が角膜を酸欠状態にする。薬の服用、特に抗コリン作用のある高血圧薬や抗ガン剤でも悪化する。点眼剤もアルコール系の保存剤が入っているため角膜上皮細胞を傷害する。

涙の分泌を見るシルマーテスト、角膜表面をフルオレッセイン液で染めるなどして診察する。
目がころころすると思ったら、眼科に行こう。一生使うものなのだから。

関連情報はこちらにも→ 人体:組成、常在菌、体重、廃用萎縮、化成、AGE、呼吸法など。

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