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皮膚:アトピー、汗、ヒスタミン、セロリ皮膚炎、痒みの表現(英語)

2021/10/09
 
おねむ猫
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皮膚は内臓の鏡」と言われます。 腸内細菌がバランス良く保たれ、口の中が衛生的に保たれ、ビタミンやミネラルが適度に摂取されていればアトピーもだいぶよくなります。 インスタントでなく、野菜をもっと食べましょう!
もちろんタンパク質もお忘れなく!ヒトは水とタンパク質からできていますので。

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最新ニュース(9/15)

9/7(火)の日テレ「ザ!世界仰天ニュース」の放送内容について、日本皮膚科学会、日本アレルギー学会など6学会と認定NPO法人日本アレルギー友の会が抗議したとのこと。わたくし、見ていなかったが、内容を聞いたところでは、確かに抗議ももっともだなと思えた。皮膚科認定医のドクターに監修を依頼しなかったのであろうか?

ひどいアトピー性皮膚炎の女性がステロイド塗布をやめたら1年で見違えるほど綺麗な皮膚にも戻ったという話らしかったが、それを脱ステロイド「療法」としたことで、まるでステロイド剤が悪いかのような印象を与え、患者さんの恐怖と不安を煽るものだとした。そもそもステロイドを急にやめること自体、危険である。白内障や網膜剥離のリスクさえある。皮膚科にももちろん治療にはガイドラインがあり、それに則った標準治療というものがある。

そもそも標準治療というものさえ意味を理解していないのではないだろうか?「標準治療」とは、ありふれた治療ではなく、現段階での最善の治療であり、もっとも確かな治療効果が証明された、それゆえ保険収載されたベストな治療なのである。保険外で高い治療費を要する「最先端」だの「最新式」だのというものは大抵が(もちろん全部ではないが)いかがわしいものか、不確かなもの、ある意味人体実験に近いものである。効果が高いのであれば、とっくに保険収載されているはずである。

また顔の皮膚はラップより薄いとか、なぜ薄いのか(瞼や口がよく動くから)、ステロイド剤にもランク(ウイークからベリー・ストロングまで)があるとか、あまりよく知らないで放送したのではないだろうか。テレビも視聴率、雑誌も売れ行きが気になるのはわかるが、医学的な情報というものは過激なタイトルで耳目を集めようとしたり、見る人に危険な誤解を与えたりするものであってはならないのだ。ヒトの人生、生死に関わるかも知れないからだ。

K医師のガン放置療法(?)や某週刊誌の「~してはいけない薬」特集みたいなのもどうかと思う。自戒を込めて。

皮膚

風呂上がりはすぐ保湿。
こすらない、たたかない、優しく保湿。

人体最大の臓器は?ずばり、肝臓ではなく皮膚である。
私たちを外界の刺激から守ってくれる有り難い鉄壁の鎧である。
しかし外部刺激(蚊に刺される、漆に触れた等)があると表皮と真皮の間に分布しているC線維からなる知覚神経を伝って痒みを脳に知らせる。サイトカインヒスタミンインターロイキンプロスタグランジンなどが受容体と結合、痒みを起こす。虫などの異物が付いたとき気づくように発達したシステムだとか。

蚊に食われた箇所にばってん(×)を付けると痒みが和らいだことない?
あれはヒトにとって「痒み」より「痛み」を感じる方が優先順位が上だから。「痛み」は命に直結する可能性が高いためである。

痒いときは・・・掻かかずに冷やす、抗ヒスタミン剤やステロイド剤(医師の処方による)を優しく塗布する、入浴時に擦らない、タオルでごしごし拭かない等が大切である。鉄壁の鎧も孔があるとそこからどんどん細菌や合成洗剤を入れてしまうのだ。指先のささくれも放置してはいけない。手荒れは見た目だけでなく健康状態も悪くする。炊事や掃除で手を濡らしっぱなしは駄目。どんどん乾燥してしまうので。風呂上がりもいっときはしっとりするが、すぐにかぴかぴに乾いてしまう。忙しいからといって保湿は怠らないようにしよう。自分のために。

詳しくはマルホ→ https://www.maruho.co.jp/kanja/atopic/medication/

アトピー性皮膚炎 (AD : Atopic Dermatitis)

皮膚の脂肪膜が少ないので乾燥しやすい冬には入浴後、椿油やオリーブオイルを付けておく。ナイロンタオルでごしごし擦るのは厳禁。
髪の清潔維持も大切。自分の髪でも接触によって痒みが起こる。子どもだと耳切れを起こす。髪は短くし、マメに洗髪する。
夏はシャワーで手早く汗を洗い流し、よく乾かす。汗には若干のアンモニアや塩分があり、皮膚のバリア機能が低下していると刺激となる。

風呂上がりは皮膚表面からどんどん水分が蒸発するため、速やかに保湿する。
遺伝的要素があってもまめに保湿すれば発症を30%以下に抑えられる。熱いお湯、長湯、念入りな洗浄剤の使用、垢すりなどは厳禁である。
皮膚は皮脂と常在菌でほどよくコーティングされているのでちりや埃を湯で洗い流すだけで十分。
足の裏、腋窩などの脂っぽいところと肛門は石鹸で優しく洗う。加齢臭はあなたの評判を落とす。
皮膚常在菌のバランスを崩さないこと。表皮ブドウ球菌は皮膚を弱酸性に保ち黄色ブドウ球菌の繁殖を抑え、嫌なにおいも消し去ってくれる。健康な皮膚 (NS :Normal Skin) はあなたを外敵から守ってくれる。過度の日焼け、やけど、蚊に食われるのには気をつけよう。

石鹸やナイロンタオルはすべてを流してしまう。乾布摩擦もアトピーの方にはよくない。皮膚はなるべく刺激を与えず、そっとしておくに限る。モデルや女優でないならくどい化粧もやめよう。オフするとき皮膚を強く刺激してしまう。まぶたを強くこするのも眼瞼下垂の原因となる。

500ダルトンルールとは?

ヒトの皮膚は外部からの刺激を弾き、内部からの水分蒸発を防ぐため500ダルトン以上の大きさの分子は通さない造りになっている。みなさんの好きなヒアルロン酸は分子量100万以上でしかも水溶性のため、肌はまともに受け付けない。つまり浸透してお肌しっとり・・・なんていうのは嘘なのである。アトピーさん御用達のプロトピックはというと、804ダルトンで通過できなさそうであるが、バリア機能が破綻した皮膚からは吸収され、健常な皮膚からは吸収されないという願ったり叶ったりのものなのだ。
では、皺やたるみが出て来たからどうにかしたい、という場合どうすればいいかというと、「外から塗る」という発想ではなく、食事からきちんとタンパク質、つまりアミノ酸を摂取することである。ヒトは2/3が水分で、残りはほとんどタンパク質からできているためである。肉、魚をどんどん採ろう。

アロネーシス

健康なヒトは感じない衣類などの些細な刺激でもアトピー体質のヒトは痒みを感じ掻きむしることがある。
痒み過敏現象のひとつ。

痒みの表現

もし海外に行き、なおかつ皮膚科に行くなら参考に。

ticklingくすぐったいstingingぴりぴりする
crawling like antむずむずするstabbing刺すような
pinchingつまみたくなるようなburning灼熱感
bothersome厄介なannoyingいらいらする
unbearable耐えきれないworrisome気を揉ませるような
Doctorにはこんな感じで説明すると伝わる・・・発音次第で。

皮膚のバリア

搔き壊すことで真皮と表皮の境界にあるべきC線維が表皮の方へと上がって来てしまう。
より小さな刺激にも反応しやすくなり、更に痒くなる。

炎症

キズがつくと損傷箇所からヒスタミンブラジキニンロイコトリエンなどが放出される。血管の透過性が高まり血液成分が血管を通って組織に流れ出る。血管は拡張する。ヒスタミンが放出されると組織に発赤や腫張が出てくる。ブラジキニンは9個のアミノ酸からなるペプチドで発熱を引き起こし、痛みの神経シグナルを脳に伝える。これを更に強めるのがプロスタグランジンである。

冷罨法

痒みは冷やすのが良い。冷やすと痛み刺激として知覚され体性感覚の優先順位(痛みは痒みより命に直結するため優先)から痒みが抑制される。水を絞ったタオル、保冷剤で十分。皮膚の神経は領域毎に分節的に分布しているため患部を直接冷やさなくても効き目がある。
腕、足、腹などは左右どちらも同じ神経に支配されている皮膚分節であるため、反対側を冷やしても痒みを抑えることができる。
痒いとき、ぜひお試しを。

とびひ

本名は伝染性膿痂疹。細菌感染症のひとつ。小児に多い水ぶくれタイプの水疱性と、大人に多い痂皮タイプの痂皮性がある。子どもでは集団感染が起きやすい。ひっかき傷に細菌が入り痂皮や水ぶくれがあちこちにできる。
抗ヒスタミン薬だけでは痒みを十分に抑えられず、掻きむしることでなる。痒みを早く取り除くためにはステロイド剤の塗布が有効。
ゲンタシンが効かないタイプの菌。虫刺されなら範囲も狭く短期間なので副作用の心配はいらない。

末梢性の痒み

虫刺され、炎症、アレルギーなどによる痒み。原因物質はヒスタミンの他セロトニンプロテアーゼ、神経ペプチド、脂質メディエーター、サイトカインなどがある。胆汁酸、リゾホスファチジン酸、ケモカイン、硫化水素なども原因となる。

ブドウ球菌性熱傷様皮膚症候群

水疱性膿痂疹がひどくなったもの。発熱しやけどのような赤い部分が顔から順次下に移って行き、痛む。黄色ブドウ球菌は鼻の中にいることが多いため鼻に触れた手で虫刺されやアトピーを搔き壊すと感染する。
他人にもうつるため幼稚園などで集団感染する。

中枢性の痒み

脳や脊髄の神経細胞にあるμオピオイド受容体とκオピオイド受容体のバランスが崩れるとき発現する。モルヒネはμオピオイド受容体を活性化されるが、許容限度を超えると痒みを誘発する。この場合はκオピオイド受容体を活性化させれば痒みを抑えられる。

血液透析による痒み

現在では国内で30万人以上が受けている。透析患者の7割が痒みに苦しんでいる。重症になればうつを引き起こし自殺者も出る。痒みを誘発する上に多くは乾燥により皮膚バリアが低下している。透析による痒みは外用薬だけでは制御できない。κオピオイド受容体を活性化させる止痒薬の開発が始まりナルフラフィン塩酸塩が東レと筑波大教授らにより開発、防衛医大と順天堂大学で臨床試験がなされた。レミッチカプセルとして鳥居薬品から2009年発売された。

イッチ・スクラッチサイクル

痒いからと搔き壊していると慢性皮膚炎になる。痒いときは掻かずに冷やそう。痒いの痒いの飛んで行け~!

PLQI

皮膚疾患全般に使えるQOL評価指標。6項目、10問で30点まで。スコアが高いほど日常生活に支障が出ている。

皮膚掻痒症

皮膚にこれといった所見がないのに痒みが出る病気。
黄疸患者ではエンケファリンが血中で増え、胆汁酸が皮膚を黄色くし、痒くさせることもある。

酒皶様皮膚炎

ストロング以上のステロイド外用薬を顔面に長期連用すると出現する。顔には顔用の弱いものを塗布する。体躯とは皮膚の厚みが違うため吸収され過ぎ、副作用が出やすくなるため。皮膚萎縮、毛細血管拡張、小丘疹、小膿疱など座瘡様皮疹から構成される。

脂肪萎縮症

ステロイド局注による。皮膚の萎縮と陥凹が見られる。ステロイド局注は肥厚性瘢痕やケロイドの治療の目的でなされるが、喘息、アレルギー性鼻炎、腱鞘炎などでも広く行われている。ステロイドによる脂肪分解促進、コラーゲン合成抑制、局所の血管収縮による組織の栄養障害などが原因。圧倒的に女性に多い。筋肉が薄いためステロイドが脂肪組織に漏れ出しやすい。
アレルギー性鼻炎での筋注では臀部に行い、太い注射針で深く注射し、部位を揉まないことが推奨される。

さざ波状色素沈着 (dirty neck)

アトピー性皮膚炎患者特有の頸に見られる色素沈着。皮膚の炎症が軽快した後にゆっくりと改善してくる。

ケルスス禿瘡 (とくそう)

白癬の経過中に菌が真皮内毛包部で増殖、毛包が破壊されたり、毛包周囲に強い急性浸潤性炎症を生じたりしたもの。大部分はステロイドの誤用により誘発されたもので、多くは小児に発生する。毛包炎様小膿疱で初発し、大小種々の硬結や膿瘍が形成され、これらが融合して肉芽腫性脱毛局面となる。自発痛、圧痛があり、所属リンパ節が腫脹することもある。時に白癬疹を伴う。抗真菌薬の内服数カ月でほとんど脱毛斑を残さず治癒する。

セロリ皮膚炎

フランスでセロリを収穫している人たちの間で手や腕に紅斑、浮腫、水疱などの皮膚炎が多く発見された。セロリに含まれるフロクマリン類が日光と反応して引き起こすもの。フロクマリンは蜜柑科やセリ科の植物の精油に含まれるクマリン誘導体。野菜に含まれる量は通常少ないが、このときはある種の真菌が感染したため増加したものと思われた。何でかぶれるかわからない

光毒性

光に反応して皮膚炎を引き起こす植物は身近にある。セロリ、人参、パセリ、ライム、あしたばなど。真菌の感染、化学物質の使用、紫外線照射などによりフロクマリンが増量されると起きる。ベルガモットのベルガプテンもフロクマリンの一種。同様の成分はライム、グレープフルーツ、レモンなどにも含まれている。
植物由来、漢方薬だから安全という思い込みは危険。

蜂窩織炎

好中球の浸潤が限局せず組織内にびまん性に広がり、細胞間質を広範囲に融解し細胞実質を壊死させる進展性の化膿性炎症。フレグモーネ

関連情報はこちらにも→ 人体:組成、常在菌、体重、廃用萎縮、化成、AGE、呼吸法など。

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