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腸内フローラ:トキシンB、ポリフェノール、CDI、FMTとは?

2021/09/05
 
プルメリア
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oxycodone
アメリカではオキシコドン乱用が問題となっている。

有効量と副作用が出る量が近い(安全域が狭い)ほど利用しにくいから、ヒトが勝手に薬、毒と分類しているだけです。
ヘロインも麻酔薬として一時用いられましたが、副作用がきつかったためうち捨てられ、モルヒネは未だ臨床で使われているわけです。
漢方薬も薬なので、ものによっては肝機能障害、間質性肺炎、湿疹などの副作用が出てしまうこともあります。
体調の異変を感じたら服用をいったん止め、医師か薬剤師に相談しましょう。
きのこも毒キノコってありますよね。スイセンとニラを間違えて中毒、たまに聞きますが、なぜ自分の家の庭に植えていないニラがあると思うのか、ちょっと不思議です。

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毒性学

トキシコロジー(toxicology)のこと。天然、自然だから安全、合成着色料だから危険、というのは短絡的。
例えばラック色素は確かに天然色素だが、ラック虫という虫(!)の色である。

toxic mushroom
蛍光色に光るツキヨタケ(毒キノコ)
  • ポイズン(poison):毒全般、ときに酒。
  • トキシン(toxin):毒素。生物が作り出す毒。
  • ベノム(venom):分泌毒。動物毒のうち毒腺に蓄えられ分泌される毒。

薬物5法

  • 麻薬及び向精神薬取締法
  • あへん法
  • 大麻取締法
  • 覚せい剤取締法
  • 国際的な協力の下に規制薬物に係る不正行為を助長する行為等の防止を図るための麻薬及び向精神薬取締法等の特例等に関する法律(麻薬特例法)。
    長くてとても覚えられない。
    どうせ空港で可愛い麻薬探知犬にくんくんされ、ばれる。麻薬に限らず、外来生物、食品の持ち込みは絶対にやめましょう!ちなみにジャガイモは土が付いていると輸入できないのに、洗って切った状態であればじゃんじゃん輸入できる。でなければ、あんなに断面の大きなポテトチップスが日本にあるはずがない。土にはその国ならではの土壌細菌などが含まれているからである。

推定致死量

  • 超劇毒性(青酸カリ、パラチオン等)→5mg/Kg以下
  • 劇毒性(砒素、水銀等)→ 5~50mg/Kg
  • 強毒性(アスピリン等)→ 50~500mg/Kg
  • 中等度毒性(食塩、メチルアルコール等)→ 500mg~5g/Kg
  • 弱毒性(サッカリン、エチルアルコール等)→ 5~15g/Kg
  • ほぼ無毒(砂糖等)→ 15g/Kg以上 ←とてもこんな大量には食べられない!

皮膚

人体最大の臓器は?ずばり、肝臓ではなく皮膚である。
私たちを外界の刺激から守ってくれる有り難い鉄壁の鎧である。しかし外部刺激(蚊に刺される、漆に触れた等)があると表皮と真皮の間に分布しているC線維からなる知覚神経を伝って痒みを脳に知らせる。
サイトカイン、ヒスタミン、インターロイキン、プロスタグランジンなどが受容体と結合、痒みを起こす。
虫などの異物が付いたとき気づくように発達したシステムだとか。

蚊に食われた箇所にばってん(×)を付けると痒みが和らいだことがありませんか?あれはヒトにとって「痒み」より「痛み」を感じる方が優先順位が上だから。「痛み」は命に直結する可能性が高い。
痒いときは・・・掻かないで冷やす、抗ヒスタミン剤やステロイド剤(医師の処方による)を優しく塗布する、入浴時に擦らない、タオルでごしごし拭かない等が大切である。
鉄壁の鎧も孔があるとそこからどんどん細菌や合成洗剤を入れてしまうのだ。指先のささくれも放置してはいけない。手荒れは見た目だけでなく健康状態も悪くする。炊事や掃除で手を濡らしっぱなしは駄目。
どんどん乾燥が進んでしまう。忙しくても、季節を問わず保湿は怠らないようにしよう。自分のために。

腸内フローラ

腸内の細菌群。悪玉菌のクロストリジウム等が多くなると、アンモニアやインドール等が蓄積、発ガンの原因となる。食事で大きく変動する。国により臓器別ガンの発生率や死亡率が異なるのは、食事と生活習慣の違いによる。
ヒトは胎内にいるときは無菌だが誕生すると腸内フローラが形成され始める。成人、老人となると乳酸菌群が減少し悪玉菌が増加してくる。

大腸に棲んでいる細菌の総重量(約1~1.5kg)は肝臓の重さと同じくらいで、その働きがヒトの健康に密接な関わりを持つため、腸内細菌は「第3の臓器」とも呼ばれる。日本人は縄文時代から、木の実やキノコ、海藻、根菜などの多様な食材からたくさんの食物繊維を採ってきた。

特に海藻を分解することができる腸内細菌類は、日本人特有ものとして知られている。さらに欧米人と比べると、酢酸を作り出す腸内細菌が多いといった特徴もある。
食生活やライフスタイルといったさまざまな要因で腸内フローラは乱れがちである。特に食物繊維の不足、脂肪やアルコールの摂り過ぎは腸内フローラのバランスを崩す(ディスバイオーシス)。
もちろん食品添加物、農薬、抗生物質やPM2.5などの環境因子の影響も無視できない。


一方、腸内フローラの乱れを改善する物質として広く知られているのは乳酸菌ポリフェノール✿などの抗酸化物質。唾液中のIgA濃度を比較したところ、まじめなビデオの後のIgA濃度は変化なしだったのに、ユーモラスな映像を見た後のIgA濃度は有意に上昇した。このことから日々の笑いはヒトの免疫力を高めてくれると考えられる。

また睡眠中や日中に湯たんぽなどで胴体や四肢を温めたところ、免疫を上げるリンパ球が大幅に増加した。汗をかかない程度に体をほどよく温めるのはよいことである。冷え性の方は自分の体を「温める」ことを更に意識しよう。

また楽観的思考の人は、心理ストレスに晒されても、ワクチンの抗体価が高まる結果が出た。ポジティブな生き方をしている方が閉じこもった刺激の少ない生活より体のためにはいいようだ。
まあこの時節、旅行などもお勧めできない環境ではあるが。スペースのある方はガーデニングとか、公園が近い方は朝晩の人の少ない時間帯の散歩など、体を動かすことを心がけよう。

✿ポリフェノール:アントシアニン、フラボノイド、ケルセチン、カテキン、イソフラボンなど。
✿IgA:免疫グロブリン (immunoglobulin)A。全身の粘膜部分で活躍してくれる免疫物質。さまざまな病原体からヒトを幅広く守ってくれるタンパク質。唾液中に少なくなると風邪をひきやすくなったり、疲労感が増したりする。

糞便移植

クリストリディオイデス・ディフィシル(CDI)感染症の再発を抑えるため欧米で行われている糞便微生物叢移植(FMT)が日本でも遂に2020年9月、有効性・安全性を検討する多施設共同研究が始まった。主幹は滋賀医科大学医学部。有効性は確かなので目指すは保険収載(3割負担で受けられる)。CDIは抗菌薬(バンコマイシン、フィダキソマイシン)で治療しても約30%で再発する。CDはトキシンBという毒素を産生し腸内フローラの平和を乱す。

FMTとはドナーの糞便を生理食塩水で懸濁、濾過して内視鏡下でレシピエントの腸管内に散布する治療法。治癒率は約90%、再発抑制率は約95%と高い。耐性菌になるリスクもない。2011年にアメリカで約45万人が発症、約3万人が死亡した。日本ではまだアウトブレイクしていないが、いつなるかわからない。今の研究では患者負担は13万円にもなるが、保険適用となればもっと手頃になるであろう。大腸内視鏡がある施設ならどこでもできるようになる。

欧米では内視鏡下ばかりでなく、カプセルに入れて経口投与(!)も行われている。もちろんカプセルは胃酸で崩れないよう腸で溶けるよう工夫されている(腸溶剤という)。また糞便バンクも設立されている。ドナー便のスクリーニングも行われている。日本では順天堂他で実施している。

詳しくは順天堂大学へ→ https://www.juntendo.ac.jp/hospital/clinic/shokaki/about/treatment/intestinal_microbiota1.html

農薬

農薬のトップ50成分のうち4割には男性ホルモンの働きを阻害する作用がある。
日本でも1970年代半ば以降子宮内での男児死産が増加し、女児の2倍を超えている。残留農薬を減らすには注意事項を守る。
洗うとき5分以上漬けたままにせず、30秒以上流水で濯ぐ。

イマザリル (エニルコナゾール)

柑橘類の防カビ剤。1992年認可。日本子孫基金が外国産農産物の残留農薬を調べていてアメリカから輸入されたレモンに残留していることを突き止めた。日本では当時農薬としても食品添加物としても認められておらず、明らかに食品衛生法違反であった。厚生省(当時)は破棄するべきなのに添加物として認可した。
アメリカからの圧力があったものと思われる。果肉からも検出される。アメリカ産のレモンは皮ごとレモンティーに入れない方がよいし、マーマレードは国産で作る方が安全(私ならそうする)。
カリフォルニアからえっちらおっちら船便で来るのに日数がかかるから防カビ剤なしでは歩留まりが悪く損が出てしまう。
日本ほど輸入に頼った食生活をしている自給率の低い国では、ポストハーベストから逃げるのは難しい。

★ちなみに2017年のカロリーベースの自給率はカナダ255%、オーストラリア233%、アメリカ130%、日本38%である。オランダがあまりに低いのでびっくりした。
農水省のデータはこちら→ https://www.maff.go.jp/j/zyukyu/zikyu_ritu/013.html

オルトフェニールフェノール(OPP)

東京都立衛生研究所(現東京都健康安全研究センター)の研究者が、安全性を確認するため、OPPを1.25%含むえさをラットに91週間食べさせるという動物実験を行った。結果、83%という高い割合で膀胱がんが発生したが、厚労省は黙殺した。なぜラットかと言えば、同じほ乳類として比較的遺伝子構造が近いから。サルは絶滅に瀕しているためなかなか手に入らないし高すぎる。

TBZ(チアベンダゾール)

OPPと用すると防カビ効果が一段と高まるので業者は使いたい。
東京都立衛生研究所がマウスに対して体重1kg当たり0.7~2.4gを毎日経口投与するという実験を行った。ラットやマウスは数を揃えやすい。
その結果、おなかの子どもに外表奇形と骨格異常(口蓋裂、脊椎癒着)が認められた。が、これも厚労省は黙殺した。

展着剤

雨で農薬が落ちないようにするもの。農薬の多くは水溶性なので雨が降ると散布した農薬が落ち土壌汚染する。
また農薬をはじく作物の表面に農薬をしっかりと付着させる効果もある。作物自身がワックス(ブルーム)や細かい毛で覆われ、雨や農薬を弾くようになっているものが多い。ブドウの皮についている白っぽいものは農薬ではない。

アルカロイド

化学構造式
テトロドトキシンの構造式

分子の中に窒素を含むアルカリ性の動植物成分。現在では3万種類ほどがわかっている。
強い生体反応を起こすものが多い。アコニチン、ニコチン、アヘン、テトロドトキシン、キサシトキシン、ヘビ毒、ハチ毒、コノトキシンなど。これらの中から有用な成分を抽出して麻酔や鎮痛剤として用いてきた先人は偉い。

ヘビ毒

デンドロトキシン、βブンガロトキシン、ファシキュリン、α-ブンガロトキシン、ガラガラヘビ毒など。

ハチ毒

アバミンなど。ヒトを刺すのはミツバチ、オオスズメバチなど20種類。7~10月に刺されやすい。巣が発達する時期で巣を守ろうとして攻撃的になっている。日本では20人/年ほどが刺されて死亡している。
動物による死亡事故で最も多い二度目に刺されたときアナフィラキシーショックで致命的となる。
刺されたら1時間以内で死亡するため15分以内に病院に行かないと手遅れになる。

ドクニンジン(ヘムロック)

Hemlock
こんなに可憐なのに・・・。

ソクラテスはこれで処刑された。コニインという神経毒が含まれ、まずは手足の末端から体の中心に向かって麻痺していき遂に心臓が止まる。

チョウセンアサガオ

ロミオとジュリエットでジュリエットを仮死状態にさせた毒とされる。
しかし、知り合って一週間なのに死んだふりまでして、結婚したいなんて思うものだろうか・・・。

関連情報はこちらにも→ 中毒:その原因物質を特定、除去、治療する手順についての考察。

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